プロコーチだったら、わざわざコーチングを受けなくても、自分で質問を用意して答えることができるのでは?という素朴な疑問を頂きました。
答えは「はい、でもあり、いいえでもある」という感じです。
プロのコーチはもちろん効果的な質問をいくつか持っているので、それを自らに問うことができます。
ただ、同時に人間の脳は限界があるので、自分の枠組みの中でしか発想は広がらなかったり、フィードバックが得られないのも事実。実際に私が尊敬するコーチングのプロは100%自身でコーチを雇ってコーチングを受けています。
今日はプロコーチが使っているセルフコーチングに効果的なフレーズやセルフコーチングのやり方をお伝えしたいと思います。
迷ったとき、自分に問う質問
「私は自分のことをどう感じるだろう?」
ここでこの言葉を発したら、自分のことをどう感じるだろう?
ここで黙っていたら、自分のことをどう感じるだろう?
という感じで使います。
実にストレートで新鮮じゃないですか?
「これをやったら/やらなかったら相手はどう思うだろう…」
というフレーズはよく頭をよぎるかもしれませんが、これだと相手の反応という自分がコントロールできる範囲の外のことまでが対象になり、自分の期待通りのことが起こらないと変な失望や怒りが生まれてしまいます。
ずっともやもやしますし、たとえ実行したりしなかったとしても、『がんばってやったのにそれほど喜んでもらえなかった』⇒(自動変換)『私はダメだ』というように、相手の反応が自己評価に関わってしまうデメリットがあります。
ここをすっきり切り離して、「これをやったら/やらなかったら私は自分をどう感じるだろう?」と、自分の感覚のみにフォーカスできると、自分の行動そのものの評価になるので判断に迷わなくなります。
『頑張ってこれをやると自信がつきそうだ』とかであればGoをかければよいし、逆に『頑張ってこれをやると今を犠牲にしてしまってモヤモヤする』ということであれば行動しないことを選ぶこともできます。
自分のことだと感情が先走るので簡単ではありませんが、一呼吸おいて、自分に聴ける質問をいくつか用意しておくと心にゆとりが生まれるのでおすすめです。
もし今日人生最後の日だったらどんな時間にしたいですか?
こんなふうに極端にふった質問も枠を外すのには効果的です。
自分の人生が今日までなら、もっと前向きな会話をしたい、いい時間にしたいというふうに思って行動できるようになりますし、気分がもともと落ちていたら、元気になれる行動を取れるはず。
極端な質問は、固定化された状態から何かを考えたり行動できるきっかけになります。
自分の思考の枠の外に出る時は、このくらい極端な質問ではないと難しいなと感じるので、現状打破のためにはお勧めです。
セルフコーチングのやり方
セルフコーチングと言っても、脳内対話は緊急事態以外あまりお勧めしません。
私の場合、セルフコーチングをするぞと時間を取って、必ずノートに書くようにしています。
どうしても、思考は言語化されないと扱えないもの。
この時ポイントなのはあまり考えず、頭の中にあるものをそのまま取り出す感じで書くこと。文法がおかしいとか、話がまとまっていないとか、字が汚いというのは一切忘れて、とにかく書き散らかす感じです。
自分の考え方を一通り吐き出したら、もう一度見直してみます。
考えを吐き出すのは30分ほど取れるといいですね。そして自分の頭の中の内容物を改めて眺めて感じることや気づいたことを下線を引いたり、ツッコミコメントを入れて、気づきをメモするという感じです。
私はほぼ毎日のようにこんなことをやっているのですが、もちろんプロコーチのコーチングも受けています。
やはり気づきというのは外からの刺激があるとさらに広がりますし、私の場合コーチングは私の目標のペースメーカー的存在なので、コーチと今回こんな約束をしているから、次までには必ずこれをやらなければ!というプレッシャー装置としても活用しています(^^)
ぜひ、ご自身にとってベストなコーチ活用方法についても考えてみてくださいね!
今日の質問
もし今週末が人生最後の休日だったらどんな時間にしたいですか?