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チンパンジーと進化から学ぶ「信じて頼る力」

以前テレビで育児を進化の過程から考えるというとても興味深い番組がありました。

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地球の生命は単細胞生物から始まり、生物の進化の過程で子孫を残す術に長けていたものがその時代ごとに繁栄できたそうです。

恐竜の時代の後、人間が繁栄できた背景をその番組は、人間とチンパンジーが枝分かれした時に何が起こったかということに焦点を当てて検証し、現代の子育て環境の問題点を探るというものでした。

チンパンジーは今いる生物の中では最も人間に近い動物の一種です。

にも関わらず21世紀の人間はスマホを持ち、宇宙にロケットを飛ばし、世界中に繁栄しているのに対して、チンパンジーは今やアフリカの熱帯雨林の一部でのみ生息していることからも分かる通り、その版図を広げられないどころか、ほとんど進化せずここまできています。

一体この差はどこで生まれたのかというと、その答えはなんと人間の子育て方法にあるそうですよ!

チンパンジーの赤ちゃんは人間の子供と同じように、生まれてしばらくは何もできないそうです。

その間、お母さんは子供をずっと抱っこして移動し、食べ物を与え、赤ちゃんが一人前に巣立つまで約5年間も一緒に暮らすそうです。

赤ちゃんがお母さんにしがみついているその状態のまま5年!

お母さんチンパンジーが次の子供を産むのは上の子が巣立ってからです。

一方人間ですが、原始的な暮らしをしている部族を訪れると、出産して数か月のお母さんが部族の年配の女性たちに子供を預けて、他の女性たちと一緒に木の実拾いに出かけるそうです。

つまり、自分の一番大切な赤ちゃんすらも人に任せられる。

これができるので人間はより多くの食べ物を集めることができ、次の子供をまた1年後に産むことができるようになるそうです。

当たり前ですが、子供が沢山産める方が、頭数も増えるので、例え環境変化や病気やけがで命を落とす場合があったとしても、他に何人も子供がいれば種として生き残ることができます。

ちなみにチンパンジーの寿命は40-50年程で、赤ちゃんが生まれても2/3は生き残れないので、生涯で残せる子供の数は2-3頭だと言います。

人間は一昔前は日本でも5人兄弟も珍しくない時代がありましたし、今でも国によっては10人以上産んだ女性は大勢いますよね。

ちなみに調べてみたらギネス認定されている最も子供を産んだ女性はロシアの農民ヒョードル・ワシリエフさん「の妻」だとか。(名前ないんかい!!)

なんと1725年から1765年の間に27回出産し、69人の子どもを産んだ記録があり、ギネスに認定されているそうです。

さすがに69年かけて産んだわけではなく、内訳は

4つ子x4組=16人、3つ子x7組=21人、双子x16組=32人…

ということのようです。

こんなことありうるの?!と子供二人でてんやわんやしている私にとっては驚愕ですが、一応ギネスが認めているんですから、本当なんでしょうね!(出典:ギネス世界記録

さすがにここまで子だくさんはこの人だけだと思いますが、チンパンジーと比べると人間ははるかに高い生殖率を持っていることが分かります。

人間の子供も5歳くらいまではやはり手がかかるもの。

もしこの間一人でずっと抱っこで育てろと言われたら無理ですよね(笑)

私たち人間には保育園や幼稚園もありますし、昔ならお姑さんや近所の人など多くの人に見守られて子供たちは育っていきました。

人間が進化を遂げる中で編み出した最大の武器は「他人を頼る」ということだったというのは、孤立化して育児をせざるを得なくなっている現代の日本の状況に対してとても示唆に富む話だと思いませんか?

男性育休も普及に向けてようやく制度が動きつつありますが、子育ては多くの人に参加してもらって信頼関係でしていくものだということが当たり前になってくるといいなと、私も子供を持つ母親の一人として感じます。

そしてこれは子育てを題材にした番組でしたが、どんな場面でも応用できると思いました。

「他人を頼る」というのは弱さではなく、進化の過程で私たちが手にした最大の強みだったのであれば、どんどん使う方がいいですよね!

VUCAの時代と言われる現代は予測が全くつかない社会変化が起こると言われています。

これはある意味原始時代に、様々な危険に直面した人間と「変化」という点では同じ環境と言えるのかもしれません。

一人では生きていけないということを改めて認識できると、もっと世の中優しくなれるますし、あなたのDNAにも人を頼りたくなるスイッチが入っているはず(^^)

1人で悩まずに誰かを頼ってみると変化が起こるかもしれません。

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