タイトルの通り「全てに問いを持つべし」(”Question everything!”)というのはアインシュタインの言葉です。
4歳児は一日400回質問するという調査結果があるそうですが、大人は多くてもせいぜい数回というところでしょうか。
でも実は心の中では自分に対して常に質問をしていることに気づいていますか?
例えば、朝起きて「今日はどんな天気かな?」という質問に対しスマホやテレビで天気予報を確認し、「どんな服がいいだろう?」と質問しながら服を選ぶという行動を起こしています。
意識上に上ってくる質問が数個に対して、無意識化で自分に投げかけている問いは1-20,000もある!といも言われています。
毎日膨大な数の質問を無意識に自分に投げかけて、一つ一つの質問が行動の起点になっていることに気づくと質問の「質」が重要になってきますよね。
私は以前少し荷が重い仕事があって、自分でも結果に対して手ごたえを感じられておらず、案の定相手からの評価もそれほどいただけませんでした。
改めて思い返してみると、その時自分の頭に浮かんでいた質問が「私はうまくやれているだろうか?」でした。
完全に自分目線で心配しているだけの質問、相手の視点ゼロですね(苦笑)
これで上手くいくはずありません。
人は質問をされるとそこに意識が向く習性があります。
質問次第で探す答えが変わって、起こす行動が変わります。
そして行動が変わると結果が変わります。
もしまた同じような場面が来たら私はこういう質問を自分にしようと思います。
「相手は何を望んでいるんだろう?」
「私は何に対して責任が持てるだろう?」
「この場から私と相手はそれぞれ何を学べるだろう?」
こんなふうに問いを持つことができれば、そこに焦点が当たった答えを探そうとします。
Chat GPTが世に出て、いよいよ、答えを探す(検索する)能力から、問いを立てる能力にスキルの重心がまるでシーソーのようにガタンと切り替わった感じがありますよね。
答えがない時代だからこそ、答えは探しても見つからないと割り切って、いかに上質な問いを立てるかという意識の上での行為を無意識レベルにまで浸透させていく必要がありそうです。
なんでもそうですが、無意識レベルに浸透させるためにはとにかく練習すること!!
イメージとしては初めて車の運転をした時のこと、覚えていますか?
免許を持っていない方は初めて自転車に乗った時とか、泳げるようになった時、スキーを滑れるようになった時、などでもよいのですが、初めての時って慎重に一つ一つの動きを確認しますよね。
教習所の構内で初めて仮免の練習をするとき、まずエンジンをかけて、ギアを入れて、恐る恐るアクセルを踏んで、ハンドルを慎重に動かす、こんな動作をいちいち確認しながらぎこちなくやっていたはず。
でも、免許を取って車を運転するようになって数年もたつと、全く無意識でこの動作やっていますよね。
原理はそれと同じ。
慣れてくると無意識が自動的にナビゲートしてくれるようになってくるので自然な動作でできるようになり、もはや最初の頃のように一つ一つ動作確認しながら体を動かすことの方が難しいはずです。
私もコーチングを学び始めて少しずつ、自分に対する問いの質が改善してきたことを感じます。
全ての人がコーチングを実践すべき!までは言いませんが、人間関係や仕事の面でも問いを立てるスキルとしてとても役に立つと思うので、ぜひ、自分が日ごろ相手に対して、また自分に対してどんな質問をしているか、観察してみてください。
新しい発見がきっとあるはずですよ!
こちらの本も参考になったのでよかったらぜひ読んでみてください。
自分は何のために質問をしているのかという根っこをたどると、面白い発見があるはずです。