こんにちは
元帰国子女、元留学生、元駐在員、ついに駐妻のLamaです。
今は中国で2人の子供を育てています。
現在日本に一時帰国中です。
日本の梅雨はいいなー。北京はカラカラに乾燥しているのでこの湿度すらいとおしい 🙂
さて、今日は子ども向けの英語教材のお話。
英語ってお金かかるのね…
先日久しぶりに再会した友人宅で1歳になる坊やが英語の絵本を広げてていた。
手には付属のペンを持ち、絵本をタッチするとモノの名前やキャラクターの名前の音声が出る仕組み。
某有名キャラクターのもので、よくある通信教育の付録かとも思ったけど、それにしては立派な作りだったので、聞いてみたら、30万円もする教材だとのこと!!!
これでもセットの一部のみということで、全セット購入すると100万円近くなるらしい😱(ひえー)
うわさには聞いていたけど、何とアコギな!というのが正直な感想。
だって、たかが教材、でしょ。。。
そんな私の友人は大学院卒で夫婦そろって海外勤務経験のあるようなエリート家族。
英語も普通に上手なのに、なんでそんなの買ったの??と聞いたらば、子供を思う親の気持ちをうまいことついてこられてモニャモニャ…という感想を言っていました。
友人夫婦はいずれまた海外勤務する可能性があるので、その時子供が困らないように、ということで彼女は30万円の教材に手を出したようなのですが、結局子供に付き添って親が相当やらない限り身につくものでもなく、共働きの私にはムリ!というのが使った本人談です。
下にも書きますが、海外赴任の可能性のあるご両親へ元帰国子女Lamaからのアドバイス。
子供が一切英語を話せなくても心配ご無用。
子供は多分そう長くは困りません!
以下は元帰国子女としてLamaの思うところをお伝えしたいと思います。
子供の英語≠大人のコミュニケーション
赤ちゃんどころか、妊娠中から英語学習を始めるべきという人もいるらしい。
この説はマジで意味ないと思います。
子供の頃、いくらネズミやアヒルのキャラクターと頑張っても、いずれ年齢並みのレベルに言語レベルを上げていかなければなりません。
第2言語は本人の努力で獲得するのが王道です。ほかの道はないのです。
教材英語はほぼ条件反射
子供の英語教材の宣伝で、英語の指示に従って子供が自然に動いて親がびっくり!とか、流暢な英語で子供が話すシーンを見たことありますが、それは英語を理解しているというよりもDVDやらの教材で叩き込まれた条件反射のようなもの。
めちゃくちゃ練習を重ねている刷り込みの成果です。
覚えたセリフが言えるのととっさの会話が成立するのとは全然違う、という表現が近いでしょうか。
また、赤ちゃんのうちなら教えなくてもりんご=appleと分かる、というようなことも条件反射。
こんな実験結果があります。
うちの子は1歳で数字が分かるんですというのが自慢のママ。
TVのリモコンを渡してランダムに数字を言うとその数字を正しく押すことができる。
すごいでしょ?
でも、研究者が別のリモコンを渡して数字を言っても赤ちゃんノーリアクション…
結局その赤ちゃんは数字を理解しているのではなく、同じ音、リモコンの位置、周りの大人の歓声といったパターンに反応していただけだったのです。
早く英語を始めることはアドバンテージ?
早めに英語学習をスタートしていると、中学で英語学習が始まるときに、初めて英語をやる子の何百歩も先を行っていてアドバンテージになる、というのも売り文句で聞こえてきますが、これも危険な発想。子供はそのアドバンテージにあぐらをかくのです。
英語を好きな子供はどんどん英語を勉強します。
できるもん♪、というところであぐらをかく子は「子供の英語」から脱却できない。
ソースはLama自身です。
Lamaは高校生までアメリカで暮らしました。
日本の高校に戻ると、英語のテストはほぼ満点、発音も完ぺきではないけどアメリカ人には東海岸のアクセントだよねと指摘されるくらいアメリカ人っぽいおしゃべりができる、そんな高校生でした。
でもLamaは仕事の英語には結構苦労しました。
英語でおしゃべりできるけど、仕事のやり取りでこれなんて言うんだろう…というシーンが幾度となくありました。
資料を書く時なら辞書をひけばよいけど、ビデオ会議や電話でとっさに言葉に詰まることも一度や二度ではありません。
もちろん相手の言っていることは理解できます。
業界用語もそうですが、婉曲的な表現や丁寧な言い回しなど、その場にあったふさわしい言葉を使うということには常に難しいと感じていて、今でも英語の勉強をしているくらいです。
発音は6歳までに?
Lamaは11歳からアメリカに行ったのですが、5歳だった妹の発音の方が明らかに綺麗なのを実感します。
年齢によって発音の上手さが変わるというのは事実でしょう。
(ちなみに9歳だった弟とはそれほどレベルの差は感じません)
ただ、ビジネスの世界、大人の人間関係において英語の発音がなまっていようと何の意味も持ちません。
現に私の英語は「アメリカ東海岸なまり」で、今娘の通うインターナショナルスクールのイギリス人の担任の先生の発音に(。´・ω・)ん?んん??となるときがあります。
皆なまっているのです。
「にほんごなまり」上等!!
じゃないですか?
まとめ
アメリカの子供の英語も日本の子供の日本語と同じで、カタコトです。
そして子供のうちに勉強した英語は子供の英語です。
そこからいかに生涯使えるツールに育てるかはその後の本人のやる気と周りの環境次第ということになると思います。
Lama自身の経験則と、自分のまわりの帰国子女やバイリンガルの子供たちを観察している限り、英語をしゃべれないと困る環境に放り込まれても、3歳以下なら問題なし、10歳以下は1年、それ以上は+アルファ1年前後でネイティブと同じ授業についていけます。
子供のうちはどうせカタコトなのです。
赤ちゃんのうちから英語をやらせても、どんどんレベルを上げていかないと2年以内に中学から英語を始めた子にすら追いつかれますよ。中学3年生では逆転します。
そして発音のきれいさは意味ありません。
話す内容の中身が大事なのです。
何語であろうと中身のない人の話はだれも聞きません。
逆にその人の話を聞きたいと思う相手であれば、なまっていようとそれをとがめられることはないのです。
このせまい日本にも豊かな方言がありますが、どれも美しい日本語ですよ。
高価な教材のDVDを見せるよりも、自然や人と触れ合うことを通じて中身のある人間に育てる。
Lamaはそんな子育ての実践を目指したいです。
読んでいただきありがとうございます。
このブログがあなたのお役に立てれば嬉しいです(^^)