先日、私のストレングスコーチングの先生である大岸コーチから「子育てにストレングスとエンゲージメントを!」というテーマでお話を伺いました。
大岸さんはコーチとしてだけでなく、外資系企業でバリバリ仕事をされながら二人のお子さんを立派に育ててこられたスーパーマザーとして雑誌でも度々取り上げられていたりする方。
仕事の傍ら、大学で教鞭を執っていたこともあり、こちらの著書は東大でのゼミの内容を書籍化したもので、本からも沢山学ばせてもらっている私が心から尊敬する母親そしてコーチの大先輩です♡
そんな大岸さんのお話を聞きながら自分自身の子育てを振り返ってみると、子供の強みを伸ばすという考え方は意識して取り入れてきたと思うのですが、「エンゲージメント」という観点が抜けていたことに気づきました。
「エンゲージメント」は日本語では直訳が難しく色々な意味合いを含む言葉です。
パフォーマンスを高めるための土台となる「意欲」という意味合いであったり、組織に対する「忠誠」という文脈で語られることもあります。
「エンゲージメント」という言葉でビジネス界ではよく聞くようになりましたが、大岸コーチは家庭におけるエンゲージメントを「安全基地」という位置付けて語っていらっしゃいました。
誰でも安心・安全が確保されていない場、もしくは信頼できる相手でなければ「何でも話して!」と言われたところで心を開けないのではないでしょうか?
具体的にはどんな場所で自分の安心・安全を感じますか?
どんな人なら信頼できると思いますか?
子供にとって家を安全基地にしようと思ったらまず親がこの問いの答えを体現してみて、というアドバイスをいただきました。
私の安心安全の場所はやはり自宅、という気がします。
誰からも邪魔されず、好きな本を読んだりぼーっとしている所というイメージが浮かびました。
そして信頼できる相手というのは、自分の話をそのまま聞いてくれたり、いいところを認めてくれるコーチだったり、仕事に厳しかったけど、本当につらかった時に必ず助けるからと言ってくれた昔の上司のことを思い出しました。
あなたはどんな場所、相手が浮かびましたか?
ぜひ言語化してみてくださいね。
子供は親の言うことではなく親のやることを見ています。
ダメ出し、頭ごなしの命令、忙しいからと後回し、色々やっていたなと反省…
子供が変わることを願ったり、変わらないことに落胆する前に自分を変えてみる方が近道かもしれません。
最近、思春期のお子さんの対応に手を焼くお母さんの相談を受けたばかりでしたが、子供と衝突が増えていると感じる方は、このエンゲージメントの視点から親子関係の見直しを考えてみても良いのかもしれませんね。