あじさいの季節に私がTwitterでフォローしているお寺のアカウントから美しい紫陽花の花が浮いた手水舎の写真が出ていたので少し気になっていたことを調べてみました。
あじさいを日本の花として西欧で初めて紹介したのは歴史の教科書にも出てくるあのシーボルト。
妻の「お滝さん」の愛称を学名に入れてHydrangea otaksa(ハイドランジア オタクサ)と著書に記しています。(残念ながら、新種ではなかったのでこちらは採用されず、あじさいはotaksaではなくHydrangea macrophyllaという学名)
それにしても自分の妻の名前を花につけるなんて、なんだかロマンチックですね!
ところで、あじさいの花って同じ場所に咲いていても色が違うのはなぜかご存知ですか?
(※そもそも花ではなく「がく」の一部だそうですが一般的に呼ばれる「花」と表現しました)
実は色の違いは、もともとチューリップのように株ごとに咲く花の色が決まっているわけではなく、土壌の酸性度が影響するそうですよ。
土が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤というように、小学生の頃のリトマス試験紙の実験を思い出しますね(^^)
面白いことに、咲いている間も開花からの時間でもまた、色づき方がどんどん変わっていきます。
なんだか人間みたいだなと思いました。
咲く場所が変われば色が変わることも、どんな色にもなりうることも、時間をかけて徐々に色が変化していくのも、なんだか人の一生を感じませんか?
あじさいと違って幸い人間は咲く場所を自分で決めることができます。
同じ場所にとどまって、生まれた場所の土のまま育っていってもいいし、全く別の咲く場所を探し求めることもできる。
そしてどこで咲いても、徐々に色は変わっていきます。
さらに言うと、自分の好みの色に変わることも満足を得る一つの手段かもしれませんが、赤を美しいという人もいれば青が好みだと思う人もいるということに気が付くことができれば、今の自分の色を愛してくれる誰かと過ごすことも自己肯定感を高められそうですね。
人は変われる、という意味を込めて今日は書いてみました。