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『はじめてのおつかい』に学ぶチャレンジの姿勢

日本のテレビ番組『はじめてのおつかい』がNetflixで配信が始まって以来、海外でかなり話題になっているそうですよ!

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日本では、小さい子が一生懸命家族のために冒険する、その愛くるしい姿で人気の番組ですが、海外の捉え方は少し違うようです。

海外在住歴が長い私の視点から感じた、海外での人気の秘密や、改めて子供たちから学ぶチャレンジの姿勢について考えてみたいと思います。

なぜ「はじめてのおつかい」が話題なのか

一昔前よりも、日本でも子供の安全に気を使わなければ…と思わせるようなニュースも増えていますが、実は海外では子供だけで出かけたり、遊びに行くこと自体がそもそもあり得ない!という世界!

私は子供の頃、アメリカに住んでいましたが、どこに行くにも16歳で免許を持つまで親が送迎が当たり前。子供だけでお留守番させるだけでも虐待で通報されるという感じなんです。

私も高校生の時はたまに知人のご家族のベビーシッターとして、親が出かけている数時間、小学生の子供と過ごすという留守番のバイトをしていました。(高校生が大人か?と今は思いますが(^^;)

さらに、駐在員として滞在していた中国では、一説によると年間20万人の子供が行方不明になっているといわれるほど子供の誘拐がものすごく多いんです!(ニュースにすらならない)

中国はほとんどが一人っ子なこともあり、大人は片時も子供から目を離さないという感じです。

そんな海外の人たちは4,5歳の子供が一人で出かけること自体に本当に驚いています。

ということで子供たちが必死におつかいする姿が可愛い!ということのほかにいかに日本が安全かや、日本の子供はなんて自立しているんだ!ということがもっぱら海外での評判です。

チャレンジが自己効力感を成長させる

以前は何気なく見ていた番組でしたが、海外からの評価をきっかけに、これは本当に自己効力感を育む体験だなぁと改めて思いました。

自由に出かけるのではなく「おつかい」というミッションがありますよね。

信号を一人で渡ったり、店員さんと話したり、色々なリスクやチャレンジを乗り越えて家に帰る、この一連のミッションを達成したときのその子は本当に誇らしそうでいい顔をしていますよね!

おつかいに限らず、チャレンジすることは楽しいとか、誰かの役に立てたという貢献感を味わう原体験になっていると言ってもいいと思います。

そしてそのチャレンジの前提になるのが少々失敗があったとしても、自分なら大丈夫と思える自己効力感です。

いつもお母さんと一緒に行っているお店だから大丈夫。お兄ちゃんも一緒だから大丈夫。「おつかい偉いね」とほめてくれたおばさんがいたから、転んだけどもう大丈夫、など子供たちは、自分なら大丈夫という自信を持っておつかいに出かけ、途中の困難を乗り越えていますよね。

私なら大丈夫、という自己効力感が、小さなチャレンジを可能にします。

そして小さな成功体験が生まれると、自分の存在を肯定できる自己肯定感が高まります。

これがさらに私なら大丈夫という自己効力感が育ち、より大きなチャレンジに向かうというサイクルになります。

チャレンジできた時のことを思い出そう

子供の時は自信満々だったはずなのに、大きくなると失敗が怖くなってきます。

上手くいかず笑われた、大人にとって不都合なチャレンジだったので叱られたなど、大きくなる過程でだんだん失敗どころか挑戦すらをも避けるようになってしまっている人が多いのではないでしょうか。

そんなふうに育った大人たちは、リスクを考えてしまう分なかなか新しいチャレンジを自分で作ろうと思っても、いざ一歩が踏み出せない、という状態になってしまいます。

今でこそ「自己効力感を高めるコーチ」を名乗っていますが、私もかつてはそうでした。

そんな時って、自分の頭の中の妄想でうまくいかなかったらどうしよう、こんなことが起こるかもというマイナスのイメージトレーニングがされている状態!

脳は現実とイメージの区別がつかないので、ますますチャレンジに対して体が硬直してしまいます。

だからこそ、小さなことでもよいので、うまくいった時や成功した経験を思い出してみてください。

多少転んだり失敗しても大丈夫と思えると一歩踏み出せるし、一歩踏み出せば自ずと勇気が湧いてくる体感覚が一度つけばもう大丈夫。

できた自分がイメージできることで自分を肯定する気持ち、自己肯定感も高まり、そこからさらに私ならできる!と思える力である自己効力感が育ち、より難しいチャレンジにも挑戦できる自信が持てるようにもなります。

いずれにしても、暗い気持ちになるニュースが多い中で、がんばっておつかいへ行く日本の小さな子供たちに世界中が癒されているのはほほえましいですよね。

今日の質問

やりたいけれどまだ一歩踏み出せていないことはありますか?

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