母親アップデートコミュニティー(HUC)というオンラインコミュニティのイベントで「幸福学」という学問の存在を知りました。
まずびっくりしたのが幸福は伝染する!ということ。
これは科学的に実証されているそうですよ!
驚いてみたものの、感覚的には何となくわかりますよね(^^)
楽しい人の近くにいると元気をもらえるし、逆にネガティブなオーラを発している人がチームにいるとみんなのテンションも上がらず、エネルギーレベルが停滞すると感じたことがあるんじゃないでしょうか?
人間なのでどんな時も元気いっぱいという訳にはいきませんがこれを意識していると回復が早そうですよね。
では、どうしたら人は幸せを感じるかということについて幸福学では4つの因子に分解して説明をしています。
- やってみよう因子
- ありがとう因子
- なんとかなる因子
- ありのままに因子
1つ目は自己実現と成長を表すもの。
自分の可能性を信じてそれを目指して行動していくことがエネルギーになり、幸せを感じている状態と言えます。
これは私が常日頃から提唱している「自己効力感」の積み上げと関連していますね。
https://rani-coach.com/re_selfefficacy/
2つ目はつながりと感謝という意味だそうです。
金八先生ではありませんが、人の間と書いて「人間」つまり人は一人では生きていけず、社会の中で関係性をつなぎながら生きていく必要があります。
この時代はネットもあり、全く人と接点を持たなくても生きていけるとはいえ、それは喜んだり楽しんだりする人として意味深さを感じる人生とは言えない気がします。
多くの調査で孤独・孤立は寿命が短くなるという結果が出ていますし、幸せを感じる要素として一番強力なのは誰かのために生きている、私は人の役に立てているという心持ちにあるのではないでしょうか。
https://rani-coach.com/longest_study/
3つ目は前向きと楽観の因子。
これは文字通り「なんとかなる」という姿勢ですよね。
失敗してしまってもやり直せばいいと思えれば、次のステージに行けるもの。
逆境に立ち向かったり、落ち切った後の立ち直り、回復する力とも近いのかもしれません。
4つ目は独立と自分らしさの因子です。
これは私が私のままで認められているのが感じられている状態。
例えば、成績が良くなければ両親から認められないとか、条件付きの承認ではなく、あなたの今のままで大好きという言葉を言ってもらえることかもしれません。
特に真面目な人は、自分は何かを成し遂げなければならないと感じている人が多いように思います。
母親だから子供に○○せねば、とか、マネージャーだからこうあるべき、など多くの「ねば」「べき」に囚われがちです。
ただ、他の誰かにならなくても、自分なりのやり方で成果を出すということさえできればいいということが分かると、自然に肩の力が抜けていきます。
私のコーチングのクライアントさんからもよくテーマにされる課題です。
例えばあるクライアントさんはマネージャーは明確な指示を出すなど強いリーダーシップで導くというイメージが強く、自分にそれができていないと悩んでいましたが、実は自分がチームとしてうまく人をまとめられた学生時代の部活での行動を振り返ってみると、一人一人のことを気にかけて、みんなと合意を作りながら運営していた、というような自分らしいやり方に気づいたりします。
役割のイメージと自分自身のギャップを埋められずに苦しんでいるケースが多いのですが、「成果」に着目することで、自分らしいやり方でそれができると気づくと楽になれたりするんですよ。
なお、これらの4因子をもとに行動することはもちろん、声に出すとさらによいそうです。
やってみよう因子を発揮している人がいたら「いいね!」「やったー」「すごいね」と声をかけてあげる。
こんな感じで「ありがとう」「次がんばろう」「自分は自分」のように4つの因子を称える言葉を使い続けると効果が高まるそうです。
実際小学校低学年のクラスで、子供たち自身でこの声掛けのフレーズを考えて、クラスで声がけを続けたところ半年で子供同士の関係性が良くなり、積極的に授業に取り組む姿勢が生まれてクラスの学力も上がったそうです!
コーチングにも承認というテクニックがありますが、人は承認されることを本能的に求めています。
これは小学校での実験結果ですが幼児でも使えると私は感じます。
テストが良かったから、お手伝いができたからと条件付きでほめるだけではなく、ただただ生まれてきてくれてありがとうと子供に伝えてあげられるといいですね。
なお、講師は前野マドカさんで、旦那様である前野隆司と一緒に「幸福学」を研究し広める活動をされています。
参考までに幸福学の書籍を貼っておきますね。
「言霊」という言葉がありますが、元気になれる言葉たちでいっぱいにしていきたいですね(^^)