コーチング

イメージトレーニングがうまくなる方法!妄想で終わらず引き寄せで現実にするためには?

妄想…というとなんだか危険だったり、荒唐無稽だったり、ちょっとヤバい、ネガティブなイメージが漂うものでしたが、「イメージトレーニング」というと大分印象が変わりませんか?

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自己啓発本の9割ではこの「妄想」が「願えば叶う!」「イメージ通りの人生に変わる!」という言葉に置き換えられ、推奨されていますよね。

確かにオリンピックに出場するようなトップクラスのスポーツ選手もイメトレを大切にしているとおり、本格的に実践すれば大きな成果が得られることが分かります。

どんなイメージであれば実際に願いが叶うのか、逆にどんなものだと時間の無駄をするだけの妄想・空想になってしまうのかを説明していきます。

妄想(イメージ)の功罪

先日幼稚園の親子遠足で動物園に行きました。とてもいい天気で暑かったので動物たちは完全にバテ気味(笑)私たちに背を向けて水辺や日陰でゴロゴロしていました(^^;)

動物はお客さんに背を向けて自由だなぁと思う一方、人間はなぜ人目が気になるのだろうとふと考えて、以前聞いた話を思い出しました。

ホモサピエンスが繁栄できた理由

進化の過程で人間に近い種は何種もいたことが分かっています。

わたしたちホモサピエンスよりもずっと腕力があったり、すばしっこかったりする種は獲物を獲ったり、危険から逃れるのが上手だったはず。

でもなぜそれらの種ではなく、非力なホモサピエンスが生き残ったかというと、イメージする力を持っていたからだと言われています。

今でもチンパンジーなど群れで行動しますが、ホモサピエンス以外の種は、見える範囲くらいの数よりも多くではまとまれないまま。

一方、人間は見える範囲以上をイメージで補うことで大人数で1つの行動ができるように進化しました。

そこから千人以上の集団で一緒に動くことができるようになったグループが生まれ、作戦や計画を立てたり、目に見えない未来や過去をイメージする力を得たことで、古代文明が拓かれたという説もあるそうです。

妄想力が人類が生存競争を生き残れたカギだったなんて!

やはり多くの自己啓発本が書いているとおり、イメージの力が侮れないことは間違いなさそうです。

こうして、イメージする力があったから文明が興り、学問が生まれたり、芸術を創造することができたのは素晴らしい半面、人間がここまで生き残れたのがイメージの力だとしたら、それが強すぎるがために今私たちが苦しめられているのも

「失敗したら」

「嫌われたら」

「間違えたら」

というイメージする力だったりするのかもしれません。

危険を予知することは大切で分かっているリスクをやみくもに犯す必要はありませんが、コーチングをしていてクライアントさんと話すと、本当は壁なんかないのにそこに壁があると錯覚して前に進めなくなっているということがよくあります。

妄想≠事実

生存競争を生き抜いてきたイメージする力はネガティブ方向がやはり強力です。

人類の祖先が細長いヒモのようなものを野原で見た場合、これはヘビなのかヘビではないのか?と近くまで見に行ってその都度確認していたら到底生き延びられません。

これはもちろん生存競争の中では大切な機能なのですが、野生動物に襲われる心配がなくなった現代でも、考えなくても危険を察知したら即逃げる・固まる(Flee or Freeze)という強力なプログラムをDNAレベルで持っていると考えてください。

だからどうしても、「うまくいかなかったら」というところまでは仮定文だとしても、その続きを「ばかにされる」のようにネガティブに決めつけて、足がすくんでしまいます。

面白いことにネガティブな妄想は「100%」そうなると決めつけているんですよね。

ヘビかもしれない…ではなく、ヘビだ!と今も恐れているのです。

実際はただの細長いヒモかもしれませんよね。

ネガティブな仮定って意外と論理的じゃないということに気づくと、そこにあらゆる仮定を当てはめてみることができるようになります。

「回り道の先に思わぬ出会いがある」とか、ちょっと荒唐無稽でもポジティブな妄想を敢えてしてみると思考のトレーニングになります

では、具体的に、どのように妄想(イメージ)力を鍛えていけばよいのでしょうか?

本当に引き寄せが働くとき

トップアスリート然り、イメージトレーニングは色々な場面で推奨されています。

でも、実際イメージしただけでその通りの人生を得られるなら苦労ないよ…と半信半疑の方も多いはず。

私もそうでしたが、実はこれ、自己流イメージトレーニングの方法が間違っていることが多いからなんです。

強くイメージする

実は私たちが「イメージトレーニング」だと思っていたり、試したことがあるものは、ちょっと考えてみた、くらいのレベルで、これは空想して時間を無駄にしている行為であることが大半です。

オリンピックに出るようなトップアスリートがやっている本格的なイメージトレーニングとの大きな差は、細部まで細かく再現したイメージで、まるで実際その場にいるかのような感覚を体験できるほど、無意識レベルにまでそのイメージが落とし込まれているかです。

いくら強く「こうなりたい!」と思い描いても、無意識レベルで体験できているかというのがポイント

例えば泳げない人が泳ぎ方の映像を見て、泳げるようになりたいといくら強く念じたところで、泳げるようにはなれないですよね。

なぜかというと、泳げる人が当たり前に知っている水に潜ったときの冷たい感覚、泳ぐときの体の浮力、水をかくときに手にかかる抵抗、水の中で聞こえる自分の呼吸の音やプールの塩素の匂いなど、イメージしたときに無意識レベルで感じる情報量が全く違うから。

これは言葉でどれだけ説明しても、実際体験していないとピンとこないはずです。

だからこそ強いイメージを抱くためには、どれだけ小さくても、自分が理解できる体験を積んでおくこと。

それを出発点にすれば、その延長線上にある「こうなりたい!」というときのイメージが体験しやすくなります。

無意識はイメージと現実を区別できない

面白いことに、無意識というのはイメージと現実を区別できません

さて、ここに梅干があります。今からこの梅干を口いっぱいにほおばってみてください!

と言われたら、唾がわいてきますよね?

目の前に梅干しがなくても無意識に体は反応してしまうんです。

イメージトレーニングはこの反応を利用しているんですよね。

まるで自分がその体験をしたような無意識な反応をイメージによって繰り返すことで、イメージしていたとおりの体の動きができるようになったり、その場面に慣れている自分がいるという感じです。

そして、ここまでイメージと体に強力なリンクができるのも、レモンや梅干を食べた経験があるからなんです。

一度も梅干しを食べたことのないアメリカ人は、日本語が分かっても唾はわかないのでこのイメージトレーニングは成功しません。

体が反応するほどのイメージを持てるか、というところに妄想からイメージトレーニングへと脱却するポイントがあります。

1億円稼ぎたいと願っても現実にならないのは、頭だけで考えているから。

ですが、1円でも稼いだときに味わった体感覚、その時聞こえた音や感じたものを無意識に体が反応するほどまでに再現できれば、引き寄せが起こり、妄想が現実に変わる時がいつか来るかもしれません。

千里の道も一歩より。

大ジャンプするのではなく、まずは体験できる範囲のイメージトレーニングで試してみてくださいね!

今日の質問

今頭にあるネガティブイメージに別の解釈をつけてポジティブ変換できますか?

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