東日本大震災から12年。
皆さんそれぞれの想いの中3/11を過ごされたかと思います。
私は当時海外駐在中だったので「日本で大きな地震が起こったらしい」という情報だけが入った状態でしたが、夜帰宅してNHK海外放送を見て初めてことの重大さを知り、テレビに釘付けだったのを覚えています。
そんな中ふと思い出したのが「幸せに関する調査」でした。
1938年に始まったこの調査は「良い人生を送るために必要な要素」を発見するために始まったもので、対象者は超名門のハーバード大学2年生の青年と同年齢の地元の貧困家庭出身の青年という2つの対照的なグループで724名が参加しました。
調査開始以来、調査チームも代替わりをしながらも毎年アンケートを送ったり、健康チェックやインタビューを行ったり、存命の対象者が90代を超えた今も続いているそうです。
80年以上かけてその後の人生の追跡調査を行った研究の結果明らかになったのは人生を幸せにするのに大切なことはお金や名誉、仕事のやりがいではなく「良い人間関係」だったそうです。
良い人間関係は健康にもとても影響が大きく、50歳で最も幸せな人間関係にいた人が80歳で最も健康でした。
今時の人生ゲームの勝敗はお金ですらなくフォロワー数で決まるそうですが、この調査で明らかになったことは人間関係=友達の数ではなく、困難な時に頼りにできる存在かどうか、つまり人間関係の「質」です。
自分の調子がよい時は、周りにどんな人がいるかということはそれほど気になりません。
むしろ自分一人の方が気楽だということで、誰とも接点を持たずに生きていくこともできます。
ネット社会で買い物も、ちょっとした手続きもネットで済んでしまいますし、昭和のような近所づきあいや親戚関係などもほとんどなり、コロナを機に仕事もオンラインで完結してしまう現代においては、むしろそうした人の方が多いかもしれませんよね。
でも、困った時には誰かにいて欲しいというのはどんな人でも感じるのではないでしょうか?
そんな時に家族、友人、もしかしたら会社の人など、私が頼りにできるのはこの人!と自信を持って言える人はあなたにはいますか?
この質問の答えがYESの場合、自分がどんな状態の時でも話を聞いてくれる人がいるあなたはとても幸せだということ♪
表面的な付き合いがなくなった今は、実際に会ったことがあるというだけでも質の高い人間関係と言えるのかもしれません。
私も幸いなことに、家族や友人など大切なつながりが色々あると思えるのですが、コーチも実はその一人。
べたべたつきあうわけでも、依存関係ということでもないのですが、この人なら惨めな自分や意地汚くて狭い心だって正直に話せると感じています。
コーチングセッションでは心理的安心安全が担保されているから、この人に嫌われたくないという不安がなく話せるんですよね。
自分の闇だったり、恥を言葉にして晒してみると、頭や心でモヤモヤしていた時よりも、随分客観的になれます。
すると、対処方法が分かってきたり、自分の状態をむしろ受け入れられるようになってきたりするもの。
こうして全部ひっくるめて受け止めてくれるコーチという存在が、あなたな貴重な人間関係の輪に一人いるといいんじゃないかなと思います。
誰もが繋がりを意識した時期だからこそ、今日は大切な人と話をしてみませんか?
<参考動画>