コーチングが随分普及してきましたよね。
ただ、まだ会社の方針で1対1のコーチング面談のような時間を取っているという人が多く、プライベートでコーチをつけているという人はまだ少数派かもしれません。
コロナ以来、いまやオンライン会議も当たり前になってきましたが、初めて見ず知らずのコーチからコーチングを受けるとなったとき、いろいろ不安もありますよね。
私は初めてコーチングを受けた当時はまだコロナ前。
リアルの接点が大切だと思っていたので、プライベートのコーチを依頼する際は顔も見たことのない人に自分の悩みをいきなり話せるのかな?と思っていたのが正直なところです。
そこで、この10年程クライアントとしてオンラインでコーチングを受けてきて感じたメリットや、どのようにコーチを選ぶべきかをお話します。
オンラインのメリット
時間・場所の自由度が高い
これはコロナ禍で大分オンラインが普及してきたので、皆が便利さを実感していることですよね。
オンラインだと移動時間がゼロなのでどこでもコーチングが受けられます。
また、セッション時間も早朝・深夜含めて調整可能です。
私が初めてコーチングを受けたのは育休中で子供が起きる前の朝7時からという時間でした。
その後も子供が寝た後の夜9時半からなど、セッション時間を調整していただいていました。
仕事が忙しかった時は残業が終わりそうな夜10時から、という時もありました。
夜10時からと聞くと、実際に会うためのアポを取る時間としてはちょっと失礼な感じがしますが、オンラインであればそうした心配はありません。
これなら子供が小さいとか、仕事が忙しいという人でも受けやすいですよね♪
仕事が始まる前の早朝時間帯、お昼休みなど、セッションはコーチとクライアントの時間が合えば何時でも設定が可能です。
見た目に気を使わなくてよい
意外と楽なのがこれ。
化粧もせず、髪の毛も乾かしっぱなしで、部屋がとっ散らかってても全く気にしなくてよいのは、案外心の緊張を解く意味でも効果があると思います。
自宅であれば何を着ていても(着ていなくても?!)自由ですよね(^^)
単に楽だという他にも、実はカメラが苦手というクライアントさんもいるので、私は音声だけのコーチングも提供しています。
他には、いつもはカメラオンだけれど、今日は腰が痛いので横になって話したいということもありました。
それ以外にも実はカメラオフのメリットがあるので、少し細かくご紹介していきます。
カメラオフのメリット
カメラがないとコーチングを受ける側も、コーチする側も、視覚情報がない分、音に集中しています。
コーチングをする際は、その人の表情や身振り手振り、目の動きなども大切な情報源にはなるのですが、カメラオンで対話するのが苦手な人だと、それ以外の情報が気になってしまうこともあります。
コーチの側も声だけだと耳からの情報が全てなので、話の内容はもちろん、声のトーンだったり、一言一言の「間」、会話のスピードの変化など感覚を研ぎ澄まして聞けるのです。
声質だけでご機嫌を察知するというスキルなので、これはある意味コーチの腕が試されているという感じかもしれません。
ということで、時間も場所も気にせず、リラックスした姿でも出来るなんて、オンライン社会万歳ですね\(^o^)/
オンラインで気を付けたいこと
オンラインコーチングで場所は問わないとはいえ、静かな環境は必須です。
また、周りの人に聞かれていないか気を使うような場所も避けましょう。
例えば夫との関係について相談したいのに、すぐ側に本人がいて正直に話しづらい、ではセッションの効果も半減です。
通信環境がいまいちでセッションが中断されたということも極力回避できるといいですね。
オンラインコーチの選び方
知らない人の方がおすすめ!
顔も知らないオンラインで始めましてのコーチって緊張しますよね!
でも大丈夫!
コーチも緊張しているのでお互い様です(笑)
私もクライアントとして初めてコーチと話をしたときはとてもドキドキしたのを覚えています。
実はコーチングを受ける前は顔見知りとか、私のいる環境のことをよく知っているコーチの方がいいのかな?とも感じていました。
でも実際コーチングを受けてみて感じたのは真逆のこと!
自分の今置かれている環境や周囲にいる人のことを知らないからこそ、純粋に質問を投げかけられるんですよね。
「それって本当にそうなんですか?」という質問をされて「ハッ!」と気づかされるのは、課題になっている環境や相手に対して全く先入観も偏見もないコーチだからこその問いです。
近い関係だと、利害関係があったり、どうしても「こうあってほしい」という自分の価値観からの願望が入ってしまったり、過去の蓄積から「あの人はこういう人」という決めつけをしてしまっています。
例えば会社では冷静な人でも、自分の夫・妻や子供に対しては感情的になってしまったりしますよね。
私のコーチになってからの実感も、自分の身近にいない人の話の方が中立的に傾聴することができるという感じです。
共感的になりすぎたり、利害が重なると、クライアントさんの視野を逆に固定してしまったり、お互いの知り合いの話などしづらくなったり、本来のコーチの役割を果たせなくなってきます。
もちろん、元々の知り合いのコーチも絶対ダメというわけではありません。
私自身、学生時代の友人をコーチしていたりしますが、職場環境は知らなかったり、今の人間関係からは遠い存在なので、うまく行っていると感じます。
相性優先でOK
では、実際どうやってコーチを選定すればよいのでしょうか?
以前は知り合いの紹介、というルートがほとんどだったかもしれませんが、最近はコーチのマッチングサイトも色々出てきたので、今後はそういったところから選ぶのが主流になってきそうです。
優秀なコーチというのはもちろん沢山いるのですが、他の人が「いい!」と言っていたとしても、自分にぴったりのコーチとは限りません。
友達を作る感覚と似ていますが、理屈ではなく、なんとなく話しやすいとか、ありますよね?
選ぶ際の一番の基準は「自分が素直に話せる相手か」ということ。
必ずコーチングを継続して申し込む前に体験セッションを受けることがポイントです!
自分と共通した経歴の人を選ぶべき?
他にもマネージャー経験など自分が話したいテーマについてある程度経験値を持っている人がいいという方や、私の場合、働きながらの育児経験などでコーチのご指名を下さる方もいます。
ただ、自分の扱いたいテーマと近い人を選ばなければならない、ということはありません。
体験談が聞けたりするメリットはあるかもしれませんが、私が過去に経験したコーチの中には無意識的に「私の経験したやり方が正しい」というメッセージをにじませてくる方もいたので、強い気持ちで臨まないと流されてしまう可能性もあります。
なお、そんな経験から私自身が今お願いしているコーチは自分とは違うタイプの男性です。
育児や経歴・趣味や年齢・生い立ちなど表面上の共通点はほぼありませんが、コーチの人となりに好感が持てて、この人になら話しても大丈夫という安心感を感じるという理由で選んでいます。
コーチに対して遠慮しながら会話していては本末転倒!
自分の内面をぶっちゃけてさらけ出せる相手か、という観点が大切です。
この点を一番の優先事項に考えてみてくださいね。
その上で、経歴といった要素を考慮するという感じでよいと思います。
国際コーチ連盟(ICF)資格をチェック!
なお、他に参考になる基準としては、国際コーチ連盟(ICF)の認定コーチかどうかを材料にするのも良いと思います。
実はコーチの資格は全て民間資格。
国家資格のように厳格な基準が設けられているわけではなく、ほんの数日の研修を受けただけ、もしくは何の研修もなしに○○コーチと名乗って集客することもできます。
もちろんICFの認定コーチではないけれど、「○○コーチングスクール認定」という肩書で立派な方も大勢いらっしゃいますが、ICFと同程度のスキルレベルを要求する真面目なスクールなのか、それとも、お金を払って講座に出席さえすれば認定資格がもらえるスクールなのか、内情までは分からないのが現実です。
その点、国際コーチ連盟(ICF)の認定コーチになるためには最低でも60時間以上の学習時間や100時間以上の実践経験が義務付けられていて、コーチとしての倫理規定や必要なスキルを身に着けているという点をクリアしているというお墨付きがあるので安心だと思います。
そしてコーチの性格や資格の他にも、値段やセッションスタイルも千差万別!
コーチのホームページの紹介文などを見て、ピンときた中から体験セッションを受けて、自分にフィットするタイプのコーチを見つけるというのが王道だと思います。
面倒に見えるかもしれませんが、深い気づきを得たいという面や長いお付き合いになるという観点からも、時間をかけて選ぶ方が後々目的地に最短でたどり着けるのではないでしょうか?
あなたにぴったりのコーチがあなたにとっての最高のコーチです!
いい人と巡り合えるといいですね!
- 一番大切なのは、相性!
→自分が正直に心を開いて話せそうなコーチかどうか体験セッションを受けてみる - 国際コーチ連盟(ICF)の認定資格は一定基準以上を満たすコーチとして信頼できる
- 話したいテーマに近い経歴や職歴を持ったコーチは経験談が聞けるメリットもある