こんにちは
元帰国子女、元留学生、元駐在員、ついに駐妻のLamaです。
今は中国で2人の子供を育てています。
まもなく『プログラミング』が学校で必修化されます。
日本の公立小学校では来年(2020年)から、中学校では2021年からプログラミング教育が必修化するということで、最初聞いたときは「え??なんで?」と思いました。
Lamaはもともと子供にプログラミングを教えて意味あるの?という考えだったのですが、最近ちょっと考え方が変わって来たのでその変遷過程も含めて紹介したいと思います。
インターナショナルスクールに通い始めて過去の自分の常識なるものを覆されることだらけ!
柔軟な頭で日々改宗しております(笑)
1.必修化に疑問を持っていたときに考えていたこと
アップルの創業者のスティーブ=ジョブスは自分の子供にiphoneやipadを与えなかったというし、ツィッターの創業者もデジタルデバイスではなく手に取れる本を与えているという記事を読んだことがあって、Lamaの気持ちもどちらかというと「そっち側」でした。
ちなみにうちはテレビも見せません。
見せないというか、Lama自身が見ないから自然と子供たちも見ない。
これは主義主張よりもテレビ番組がつまらないから見なくなっただけなんだけど…
とにかく、Lama自身活字が大好きで、本があれば幸せなタイプだから、スティーブジョブスの意見を聞いてさらに「やっぱり!!」と自信を深めておりました。
2.変化 -昔の常識で考えると間違うかもー
ここからはLamaがプログラミングもいいんじゃない?と「改宗」するに至った経緯をお話しします。
インターナショナルスクールでは幼稚園からデジタルの授業が始まっている
一方Lamaの方針に反して、子供たちが通っているインターナショナルスクールはかなりデジタル教材をフル活用していました!
もちろんはさみやのりを使った工作なんかもやっている様子ですが、子供の話を聞くとYoutubeで歌ったり、フォニックスの教材としても使っているようだし、タッチペンなんかを使った教材は普段から自由に子供にさせているようなのです。
挙句の果てに、上の娘(5歳)がインターナショナルスクールの1年生に進級すると一人1台ipadがあり、コンピューターのクラスもあって、もうタイピングの練習もしはじめているとのこと!
うーん、と納得いかず唸ってみるものの、そういう時代かぁと半分諦めモードに入っていました。
せめて家ではと思い、せっせと日本から絵本やら図鑑を買い集めて本棚に並べてバランスを保っていたつもりでした。
そんな時に、久しぶりに会った大学時代の友人と話していた時、ある言葉にハッ 😯 とさせられたんです。
彼はLamaと同い年なのですが、早くに結婚しているので子供はもう高校生になっています。その子供とケンカした時の話で彼はちょっとだけ反省してこう言ってました。
確かにお父さんが終身雇用で働いて、お母さんが主婦で家にいて、テレビは家族みんなで見て、固定電話しかなくて、いい大学に入っていい会社に就職して…みたいな時代を育ってきた昭和生まれの私が、将来のためにこうすべきと今を生きる娘たちに語ることのなんとナンセンスなことか!
よく考えてみると、インターナショナルスクールだって、まさか先生の「手抜き」のために子供にipadを与えたり、コンピューターの授業を受けさせるわけではなかろうと考えなおしました。
なにか理由があるはずだ!と。
考えていることがあると、いろいろとアンテナに引っかかってくるものです。
そんな時に「子供にはプログラミング教育が必要か」というそのものずばりの記事を見つけました。
プログラミング教育が必要な理由
イノベーションをテーマに多くの著作もあるマイケル・クスマノ米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のインタビュー記事にいろいろと書いてあったので要約してみました。
・アメリカではプログラミングの基本的な知識は全ての人にとって必要という認識
→コードが書けるということよりも、仕組みを理解する
・プログラミングの感覚をつかむことでクリエイティブな発想ができる
・新しい方法を考える力がつく
・新しいアイディアを発想して、やり方を組み立てる「起業家的発想」は若いうちに身につけるべき
→具体的なコードはできる人に書いてもらえばよい
IT×ものづくり教室【LITALICOワンダー】
クスマノ博士は締めくくりで、イノベーションは「IoT」から次の「devices and services」に移り変わるところに来ていて、そのチャンスをつかむのはプログラミング的発想ができる人物だということを述べています。
ということで、Lamaもさらに柔軟な頭で考えてみることにしました。
遠ざけることがむしろ害悪かもしれない
家でジャンクなおやつを食べさせてもらえない子が、お友達の家に行ってポテトチップスをむさぼるように食べちゃうという実話と思われる笑い話がありますが、デジタルも多分同じことなのかなと思います。
これから子供たちが生きる時代は、デジタルデバイス抜きでは語れないのは間違いないでしょう。
今ですら子供の通っているインターナショナルスクールは、宿題がメールで提出だったり、オンラインアプリが課題になっていたり、避けては通れないのです。
親の言うことを聞かないティーネージャーになってから、スマホを与えて、そこから自己判断で使わせるのは、暗い海に泳ぎ方を教えないで子供を放り込むようなことになりかねません。
それよりは子供のうちに善悪を教えつつ、デジタルデバイスに触れさせていたほうが健全かもしれないという考えに落ち着きつつあります。
ただ、やはり注意しなければいけないのは、目的のないネットサーフィンやYoutubeの視聴など、中毒性が高くて時間の浪費にしかならない行動は厳しく管理・制限すること。
大人の自分にも戒めなのですが、あっという間に1時間とか経ってしまっていることとかあるので、これは害悪です。
ペンをもってipadで絵を描く、写真を編集する、簡単なコードを書いてみるなど、「クリエイティブな活動」は大いに推奨されるべきです。
3.子供への与え方
ということで、安きに流れやすいので、やはり小さいうちは管理が必要だと思います。
油断していると0歳児だって勝手にスワイプしたりしていますから…
Lamaは学校で子供たちが沢山デジタルデバイスに触れているのを知っているので、
5歳と3歳の娘に対し家では1人10分と時間制限しています。
まったく遊ばない日もあるし、その時間内で遊ぶ日も大体知育ゲームをやるのでしめたもの( *´艸`)
オンラインでもプログラミングゲームなどありますが、近くに教室がある場合は通ってみてもよいかもしれません。
なかなかデジタルネイティブの子供たちに昭和生まれのオトナが偉そうに「プログラミング的発想」を教えられませんからね。。。