こんにちは
元帰国子女、元留学生、元駐在員、ついに駐妻のLamaです。今は中国で2人の子供を育てています。
私が前回単身で駐在していた2012年末と駐妻として北京に来た2018年の中国は決定的に違います。
私がそう感じる理由は
微信(Wechat)と支付宝(Alipay)
この2つのオンライン決済がありとあらゆる場所で使えるようになったことです。
まず、現金を持ち歩かなくなりました。
そして、オンラインでお金のやり取りができることで、シェア自転車、オンラインショッピング、宅配サービス等ありとあらゆるサービスが登場していて間違いなく日本よりも便利になっています。
日本では財布は必ず持っているものですし、大体そこに身分証明書やらクレジットカードやらポイントカード、会員証とかいつ使ったか忘れているものまでお財布パンパンな人も多いですが、中国人はお財布すら持ち歩かない人も多いです。
微信と支付宝どちらを持つべき?
中国人の友人たちを見ると、趣味の問題のような感じでどちらのユーザーもいますが、日本人駐妻の皆さんは微信をメインに使っていらっしゃる方が多いです。
理由は微信(Wechat)はデビットカード型の決済機能だけでなく、LINEとfacebook、twitterが融合したようなSNS機能があります。(上記SNSは中国ではVPN経由でなければ使えません…)
LINEにお財布機能がついているような感じです。
微信を扱わない店はまずないので、中国に来たら間違いなく最初にインストールするべきアプリです。
支付宝(Alipay)も決済機能としては同じなので、微信があれば困らないのですが、中国最大のオンラインショッピングサイト陶宝(Taobao)では支付宝しか支払いが出来ないので、私は両方利用しています。
✔ 基本的に微信(Wechat)があれば困らない
✔ 陶宝でオンラインショッピングもしたい場合は支付宝(Alipay)が必要
どうやって使うの?
私が日本を発った後、日本でもPaypayが登場したため、実際に使ったことがないのですが基本的に同じようなものだと理解しています。
微信の場合、自分のアカウントに銀行口座を紐付けて「マネー」機能のボタンを押すとQRコードとバーコードが表示されます。それをお店の人に見せて、スキャンされると支払い完了。パスワードも何もいりません。
それなりの規模のお店であれば店側のレジにスキャン用の端末が置いてあるのですが個人商店のような小さなお店だと少しステップが増えます。
まず店主側がバーコードを表示しているので、QRコードを読み取ってから、自分で支払金額を入力します。
そして金額確定ボタンを押すとパスワード入力(指紋認証)画面が出てくるので、認証させると、支払完了です。
ちょっと面倒に思えますが、逆にフリマのような場所や個人間でも気軽にやり取りできるのでとても便利です。
使える場所
まさに、全てです。
店も、交通機関も、タクシーも、果物を露店で売る人も100%バーコード決済対応しています。
日本でも話題になっているシェア自転車のようなサービスもこういったオンライン決済機能があればこそです。お金を集める人が誰もいなくてもいいですからね。
最近ではむしろ、お金のやり取りを前提としない店も増えています。レジでお金のやり取りがないことで店側はセキュリティ面でも、コスト面でも大きなメリットがあります。
無人コンビニ、セルフレジスーパー、オンライン注文専用コーヒースタンド等新しい業態がどんどん生まれています。
ちなみに友達同士の割り勘なんかも微信上であっという間にできてしまいます。
日本で普及しないのはなぜ?
以下は私の考えです。
中国でもきっとそうなのですが、この便利さを享受しているのは都会の若者を中心とした層です。日本は人口ピラミッドが高齢者側に偏っているので、スマホ利用を前提とした決済システムを普及させるにはかなりハードルが高いと思われます。
中国のご老人はどうしているのか、家庭教師の先生に聞いたことがありますが、お年寄りも支払くらいは慣れてきていて、ちょっと複雑なことは身近な人に手伝ってもらうそうです。
中国人の濃密な人間関係であれば人に頼み頼まれということも気兼ねなくできるのでしょうが、日本ではなかなか難しいかもしれません。
また、一つの会社が支払情報などを独占するとプライバシー漏洩の問題など日本では敏感に反応する方もいて、電子決済がなかなか普及しない要因の一つになっていると思いますが、中国の場合どうせ全部国(共産党)に監視されているのでもはやそれを気にしていたら生きていけません(笑)日本ももう少し世代が進めば変わるかもしれませんね。
中国はスマホが買えない貧しい人、使いこなせない老人は置き去りでも全く問題にならない。
つくづく日本は平等を担保しようと努める優しい社会主義国だと思います。
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