最強チーム!
なんかあのチームいつも成果出しているなー、とちょっとうらやましく見える組織がありませんか?
もしくは、あなたが今属しているチームがそうであれば、すごくラッキーですね(^^)
強いからには理由があるはずですよね。
どんなチームなんでしょうか?
もし、周りにそんなチームが見当たらなければ少しイメージしてみてください。
リーダーがずば抜けて優秀?
メンバーがその分野で卓越した成果を上げていたり、長年の経験を持っていたり、名だたる有名大学出身だったりするとか?
でも、上のようなスーパーマンたちが揃っている「一流」と呼ばれる企業が傾いたり、かつてのような業績を上げられなくなってしまうこともありますよね。
その答えがダニエル・コイル著『CULTURE CODE 最強チームを作る方法』という本にありました。
最強チームの3要素
以前こちらのブログでもご紹介したマシュマロチャレンジも実はこの本からの引用なのですが、成果を出しているチームに共通する要素は大きく以下の3つの要素に集約されていくそうです。
その3つとはこちら
- 安心安全の環境をつくる
- 弱さを見せる
- 共通の目標を持つ
あれ?
リーダーの力でも、メンバーのスキルでもないなんて意外ですよね!
本には他にもいろいろな事例が紹介されているので、組織のマネジメントに携わる方にはもちろんおすすめしたいのですが、私のように組織に所属していなくても、「家族」のような小さなチームにも応用できると感じました。
私たちは強いチームと言われると、映画やドラマの世界のように何か劇的な事件が起こり、優秀なリーダーのもとで皆が一丸となって全力でことに向かうというシーンを想像しがちです。
多分世の中『プロジェクトX』に影響され過ぎていますね(笑)
でも現実は、『プロジェクトX』のようなドラマはなく、この道のりは筋トレのように地味で時間もかかって、繰り返しが必要で、自分の弱さをさらけ出したり衝突する痛みも伴うというものだそうです。
なぜうまくいかないんだろう?
どうしてこの人はこうなんだろう?
こんな不満を抱えた状況の中、こうしろ、ああしろと命令したり、あの人が悪いなど犯人捜しをするのは簡単ですが、そこに真の信頼関係や安心安全の場は生まれません。
「自分以外の誰かに原因を求めるのはただの言い訳だ」というのは、黒人初アメリカ軍統合参謀本部議長および国務長官を務めたコリン・パウエル氏の言葉です。
組織を良くするのは一人一人の力の強さではないことは、色々な調査で分かってきています。
安心安全とは?
安心・安全と言っても21世紀のオフィスで猛獣に襲われたりということはまずありませんよね。
なぜこんなに「安心・安全」が叫ばれるのでしょうか?
安心・安全あるいは、その逆の危険を私たちは何をもって感じているのでしょうか?
実は、現在暮らしている社会こそ清潔で安全な環境に変わっていますが、私たちの脳はまだ原始時代から進化できておらず、原始人脳のままにスイッチが入ってしまうのです。
まず、原始人脳は「分からない」という状態を嫌います。
茂みの中でガサガサ音がしたら、もしかしたら危険な生き物が潜んでいるかもしれない、というように見えない不安を「危険」だと感じるようにできています。
そして、原始人脳は「仲間になりたい」と思っています。
人間は強い牙や素早い足、固い甲羅のように、他から身を守る術を持たない代わりに、仲間で暮らして群れで生活することで生き残って来れました。
つまり、群れから離れたら生きていけないかもしれないという不安につながります。
つながっているために、自分なりの役割、この場に貢献したいとか、仲間になりたいということをDNAレベルで私たちは渇望している状態なのです。
犬も仲間だと思うと、自分のお腹見せたりしますよね(^^)
弱いところを見せられるというのは、信用の証ではないでしょうか?
さすがにオフィスでお腹を見せ合ったりはしませんが、それに代わってできることはいろいろあるはずです。
気づかないほどかもしれない小さな共感、挨拶+一言のような声がけといった地道な「あなたを見ています」「仲間です」というメッセージの積み重ねや、お互いの弱い部分を助け合うそんな協力関係上に成り立っていることに気づいているだけで、組織は変わっていけるはずです。
私も子供たちにはしつこく共感・理解する姿勢を示し「あなたが大切」というメッセージを伝え続けようと思います。
まとめ
さて、あなたは今いるチームで安心安全を感じていますか?
紹介した本で学ぶことはもちろん、日ごろの実践を通じて効果を感じてくださいね。
- 最強チームに必要なのはリーダーやメンバー個人の能力の強さだけではない
- 最強チームの十分条件は以下の3つ
- 安心安全の環境をつくる
- 弱さを見せる
- 共通の目標を持つ
- 安心安全は地道な行動で作っていくことができる