子育て

子供が言うことを聞かない時、行動を変えさせたいときに使える法則

こんにちは

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元帰国子女、元留学生、元駐在員、ついに駐妻のLamaです。

今は中国で2人の子供を育てています。

最近TEDにはまっています。

いまさら感はありますが、「子育てに活かす」という観点で動画を検索していると、今までとは違う動画がひっかかってくるものです(^^)

1.子供に注意するときのあるある

Lamaの日常。

皆さん大体似たような感じじゃないでしょうか?

「早く準備しないと学校に遅刻するよ!」

「歯磨きしないと虫歯になるよ!」

「片付けないと捨てるよ!」

「9時までに寝ないとお化けがくるよ!」

lama
lama
やだなー、

こうやって並べると起きてる間ずっと怒ってるみたい

Lamaの家では他にも「もったいないばあさん」や「おへそを取りに来るかみなり様」などいろんなキャラクターが子供たちの行動を「適切に」しようと日々登場しています。

極めつけはこれ↓。地獄に行ったらどうなるかを子供たちにわかりやすく解説してくれる絵本です。
絵はもともとお寺に所蔵してあった江戸時代頃のものを使っているのですが、大人もドン引きするえげつない絵柄で、かなりのインパクトがあります。

子供をビビらせる目的もさることながら、外国に暮らしながら「地獄」「閻魔様」「三途の川」といった用語や「お天道様が見ている」といったような日本的な価値観を教えるにもなかなか良い教材としてLamaは評価しています。

また大人になると、お化けは登場しませんが、「タバコは健康に悪い」とか「お肌のケアは30歳前後から始めないとシワになる」とか「英語ができないとお子さんの将来が…」とかとにかく、人は年齢を重ねても何らかの恐怖に訴えて行動させる(止めさせる)術を使っているようです。

多くの企業がこういったマーケティングを使っているので、きっと一定程度の効果はあるのでしょう。

2.恐怖で支配するのは逆効果だった!

そんな中、今回Lamaが発見したのはTali Sharot博士というロンドン大学の神経科学の先生のスピーチです。

Youtube リンク(英語)

Sharot博士はスピーチによると、様々な研究結果から、こんなひどいことが起こると「脅す」ことは、その人の行動を変えるのにほとんど効果がないことがないことが分かっているそうです。

衝撃的ですよね!

これについていろいろな調査結果を参照しながら、説明してくれています。

理由① 動物的反応

自然界でも天敵と遭遇した動物は、大体「逃げる」か「固まる」かでしょう。

ネコと遭遇したネズミは絶体絶命の最後の最後で「窮鼠猫を噛む」のです。

人間はマンモスに襲われたりすることもなくなった今も、まず、自分にとってネガティブな情報と接したとき、知らんぷりして言い訳を探したりします。その情報を脳の外に追いやり、考えることから逃げるのです。

そして、それはだんだんと抵抗力を増すそうです。

まさにブーメラン効果。

娘
脅せば脅すほど効かなくなるってことだね

理由② 人間の脳は自分にとってポジティブな情報が好き

彼女が紹介していたデータで面白いものがありました。

リーマンショック前後の株価の推移と、株取引サイトで売り買いせずにログインだけした人の数の推移のデータを2つ重ねたものです。

それを見ると景気がいいときにはログインする数が多く、リーマンショックで市場がどん底に落ちた時にログインする人が激減しているのです。

自分の持っている株の値段が上がっているのを見るのは楽しい、よい情報です。

逆にどこまで落ちるか分からないマイナスな情報を避けたがる例の典型でしょう。

lama
lama
なんだか身に覚えがあるな…

3.子供の行動を変えさせるためのヒント

では、どう変えさせるか、という点について彼女が述べていることを参考に考えてみました。

脳の働きを今度は逆に利用して、行動を変えさせるのです。

人は楽観的な意見と悲観的な意見の両方を聞くと、より楽観的な方に自分の意見を修正していくという実験結果があるそうです。

これを世代別にやった調査で10-80代のすべての世代で、自分にとってポジティブな情報に意見を修正する傾向がみられたそうです。

(出典:Dr. Tali Sharot’s speech@TEDxCambridge)

そして、面白いのがグラフの赤い部分。

逆に、悪い情報から学ぶ能力は10代以降上昇し始め、4-50歳をピークにまだ下がっていくのです。

娘
つまり子供にとってネガティブな情報は行動を変えるきっかけにならないってことだね!
lama
lama
逆に私たち世代にケアを怠ると肌の老化が進むとか、中年太りにならないようにジムでパーソナルトレーナーを、とかやっているCMは理にかなっているんだなぁ(感心)

この脳の特性を利用することで行動を変える方法が3つ紹介されていました。

私も実践し始めているので、共有させてもらいますね。

社会的インセンティブ

人間は社会的な動物です。

他人の行動が気になります。

皆さんやってますよ

という言葉に弱い。

イギリスで、期日通りに納税するのを「忘れていた」人に向けた督促状にある一文を付けたそうです。

「我が国の10人中9人の方は期日通りにお支払いいただいています。」

この一言を加えた督促状を受け取ったグループは他のグループよりも50%回収率が高かったそうです!

自分の行動が他人にどのようにみられているか、意識しすぎるのもいけませんが、なかなか納得のアイディアですよね。

子供に応用できるアイディア

①平均点を示す

②ママやお姉ちゃんはこうやっていると例を見せる

その場のご褒美

お酒を控えると健康になるよ、ということが分かっていても、誰もが目の前にビールとおつまみを出されたり、希少なワインでも置かれた時には抗いようがありません。

人間は不確実な将来の「健康になる」ことよりも、この瞬間目の前にある美味しそうな「お酒」になびいてしまうのです。

人間も進化の過程で目の前にあるものをなんでも食べ漁ったから今このように生き残っていることを考えれば、もはやDNAレベルで抵抗できないことは自明です。

ならば、この特性を利用しない手はありません。⁂ご褒美上等⁂!いいじゃないですか。

ちなみにご褒美の有効期限は6か月だそうです。

例えばタバコを止める、とかは6か月たてばもう習慣になっていて、ご褒美がなくても自然にできるようになっているからだということです。

子供に応用できるアイディア

③よいことをしたら表彰する

④お手伝いポイントなど台紙を作ってシールを集めさせる

⑤何時までに宿題ができたらゲーム10分許可する

進捗管理

自分がどれだけできるようになったか、これを目で見える形にするととても良いそうです。

ある調査で、人は自分に決定権がある状態に最も幸福感を感じるそうです。

自分が行動をコントロールした結果、状況が良くなっているということがモチベーションになりそれがまた行動につながるといういいサイクルが回っていくのです。

Lamaもブログの読者さんが毎月増えているのを見るとテンション上がります♪

子供に応用できるアイディア

⑥ピアノ教室の進級状況と練習時間のグラフを目に見えるところに貼っておく

→練習を続けたらこれだけ上手になったよということが分かるように

⑦100マス計算のスピード記録をグラフにしておく

まとめ

どれか一つをやるのではなく、3つ組み合わせるのが効果高そうですね。

子供の行動を変化させる法則:

「恐怖」よりもポジティブな情報を示してあげることで心を動かすこと

日本では「ねないこだれだ」という絵本が何十年も大ベストセラーなように、自分もそうやって育てられたという面があって、なかなか親が行動を変えるのは難しいですが、すこしでも「鬼」や「お化け」の登場回数を減らせるようにお互い頑張りましょう♪

読んでいただきありがとうございます。

このブログがあなたのお役に立てれば嬉しいです(^^)

Photo by Toa Heftiba on Unsplash

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