コーチング

マインドフルネスの意味は?「ココロの花の栄養」とは?

最近マインドフルネスを世界に広めたティク・ナット・ハン師というベトナム出身の仏教の高僧の本を読みました。

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とても印象的な視点があったので紹介させてください。(タイトルもそこから頂きました^^)

テーマは「怒り」です。

以下少し長いですが一部引用です:

感情は、ネガティブなものも、ポジティブなものもどちらも有機的なもので同じ現実の一部です。

ですから両者を戦わせる必要はなく受け入れて対処すればよいのです。

・・・

善悪を戦わせて自分自身を戦場にすること、「悪」は撲滅して心や頭から追放しなければならないと考えるのは誤りです。

・・・

生ゴミがなければ堆肥を作る材料がありません。

堆肥がなければ心の花に栄養を与えるものがありません。

悩みや苦しみは必要なのです。

これらの感情は有機的なものですから、変容させ、有効に使うことができるのです。

いかがですか?

きっとあなたも辛い経験をバネにがんばったり、苦しんだ経験をきっかけに何かを学んだり、負の経験をエネルギーに変えて乗り越えてきたことがあるのではないでしょうか?

悩みや苦しみは必要だという言葉が心に刺さりました。

渦中にいるときは、いったいなぜ自分がこんな目に??と憤ったり、この世の終わりのような絶望的な気分でも、それは振り返ってみたら自分を成長させた大切な経験だったと感じることが沢山あると思います。

堆肥という例えも面白いですよね。

今日生ごみが堆肥にはならないように、自分にとっての悲惨な経験も明日朝起きたらすっきりするわけではありません。

生ごみが空気や水や微生物の力で時間をかけて分解されていくように、その人が自分の心が痛みを受け入れ、また別の経験の中でそれを昇華していくという時間的プロセスが必要なのも似ています。

怒らないで暮らす、悩みなく生きる、というように一つの経験が持つ負の側面だけを避けるようにすることは原理的に不可能だという前提のもとハン師はこう言っています。

その感情が出てきたら無視するのではなく、

やぁ、出てきたね、

こんにちはと声をかけて、泣いている子供をあやすように抱っこしてあげましょう。

とはいえ怒りも、悩みも無理やり心の底にそれを押し込めるのではなく、居場所を作って落ち着かせてあげるというのは簡単そうでかなり修行がいりそうです(^^;)

私は怒りの感情が出てすぐ瞬間的に穏やかな気持ちになることは難しいかもしれませんが、挨拶ぐらいはしてみようと思います。

痛みを避けたり、ネガティブな感情を徹底的に排除していくと、心が動かされる幅がどんどん狭まっていき、結果的に喜びのようなポジティブな感情にも反応しなくなっていくそうですよ。

悲しい時は悲しみを感じ、怒りたいときは怒りを感じつつ、挨拶をして、その感情を無視せず受け入れると、逆の感情が素直に感じることができるようになるのであれば、痛みすらも耐える価値がありそうですよね。

怒りや悩みが泣き止んだとき、どんな花を咲かせてくれるか一緒に楽しみませんか。

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