こんにちは
元帰国子女、元留学生、元駐在員、ついに駐妻のLamaです。
今は中国で2人の子供を育てています。
寒い時期、子供も体調崩しやすいですよね。
我が家の子供たちは幸い体が丈夫なほうでほとんど風邪はひかないのですが、一つ困った症状が…
それが「熱性けいれん」。
私も実際に自分が目の当たりにするまで知りませんでしたが、日本人の子供の1割がかかるようです。
Lama自身の備忘メモも兼ねて、二人の子供と熱性けいれんとの付き合いについて、私が経験したことと直接小児科の先生に聞いた話を含めて共有したいと思います。
2人の子供の経験談お話しします
初めて熱性けいれんが起こった日のこと
忘れもしない、子供が1歳半過ぎのある週末。
子供が風邪をひいて、熱は高い状態だったけど、いつも通り元気な感じだったので、Lamaは別室で家事をしつつ、その時は旦那さんが面倒を見てくれていました。
そこに旦那さんの「うあ゛ーー!!」という悲鳴!
部屋に急いで向かうと、必死で旦那さんが子供の名前を大声で呼んで体をゆすっていました。
反応なし…
旦那さん曰く、おやつの時間にしようと思って台所側に背中を向けていた一瞬、椅子から子供が落ちたとのこと。
子供は泡吹いてけいれんしていました。
口から少し血も出ていて、私も旦那さんも頭を強打して意識がなくなる大けがを負ったと思い血の気が引きました。
「救急車!!!!早く!!!!!」と旦那さんに叫ばれて携帯を持ったけど、手が震えて、たった3ケタがなかなか押せない。
何を言ったかちゃんと覚えてないですが、「子供が椅子から落ちて頭を打ったようで意識がありません」ということを通報して、多分5分ほどで救急車が来てくれました。
その時けいれんは治まってたけど意識はまだありません。
救急車に乗る前か乗った後か思い出せないけど、救急隊員の方に頭は出血したりくぼんだりしていますか?と聞かれて初めて、後頭部を確認したのを覚えています。
「頭を打った→けいれん」と思い込んでいたけど、震える手で確認した小さな頭には傷もくぼみもたんこぶすらなかったのであれっ?と思いました。
とにかく救急車の中へ。
救急車ってすぐ出発しないんですね。
いろいろ中で話を聞かれる。
現場にいた旦那さんから、目を離したときに椅子から多分落ちて、、、とかいう話を救急隊員の方へ改めてしたあとで「熱はありましたか」と聞かれました。
風邪で高熱でした、と言ったら救急隊員の方ももしかして?という顔になり、今度はその風邪の症状の方をいろいろ聞かれました。
そして小児科医のいる救急病院へ搬送。
搬送されている間、救急隊員の方から熱性けいれんの可能性が高いということを教えてもらいました。
熱性けいれんを起こした後は気を失っているような状態になることもありますよと言われ、子供はずっと意識はないままだったけれど、モニターに表示された脈も呼吸も安定していたので、Lama自身も少しずつ落ち着いてきました。
救急病院に到着すると子供がぱっと目を開けてくれました。
病院の処置室に着くと大泣き。
もう大丈夫だ、とその時身体から力が抜けました。
その日はけいれん止めの坐薬(ダイアップ)を入れてもらい、少し様子を見て終了しました。
翌日かかりつけ医に言われたこと
翌日、念のため子供を連れて病院へ。
話しやすい女医さんで「大変だったねー」、と言われ、熱性けいれんのことについていろいろ教えてもらいました。
まとめるとこんな感じです。
1.熱が38.5℃を超えると起こることがある
2.6か月~6歳の子供におこる
3.原因不明
4.遺伝の要素がある
5.一生に一度しかならない子が7割
もう少し詳しくはこちらこちら
そして、併せてけいれん予防として救急病院の処置で使ったのと同じ「ダイアップ」の坐薬を処方してもらいました。
処方の際、先生からはダイアップの効果については諸説あると言われました。
予防的に使ったほうが良い派と、
あまり意味がない、もしくは痙攣をおこしやすくなるという否定派。
お医者さんの中でも使用に関して意見が分かれるところで、その先生自身は予防的には使わなくてもよいと思っている、と言いつつ、「お母さんも心配だろうから、何かあった時のお守りね」みたいな感じで出してもらいました。
なお、遺伝性があるのも特徴のようです。
私も旦那さんも熱性けいれんの記憶はないのですが、本当に小さいときに発症するものなので、両家のお母さんもしくはおばあちゃんに確認したほうが良いと思います。
うちはそのあと、旦那さんのお姉ちゃんが一度なったことがある、ということが判明しました。
1歳8か月の時以来、上の娘はもうすぐ6歳になりますが、その後再発していません。
下の子は何度も繰り返すけいれん持ちだった!
下の子もやはり同じように1歳半頃、高熱を出したときに、けいれんが起こりました。
さすがに初めての時からいろいろ学んでいたので落ち着いていて、けいれんが起こった時の震え方や何分くらい続いたか観察しました。
意識がないからと言って、大声でゆすったりしてはいけないということも一人目の子供の時にいろいろ調べて分かっていたので、窒息しないように静かに横向けにして一人目の熱性けいれんの後に「お守り」として保管していたダイアップ坐薬と解熱剤を使って※けいれんが収まるのを待ちました。※本来は解熱剤と使う間隔を空けたほうが良いそうです
とはいえ、下の子にとって初めての熱性けいれん発作だったので念のため病院を受診しました。
病院では「あら、全部自分でやったの?」という感じで、その日の夜中もう一度ダイアップを使うよう指示されて、そのまま帰されました。
熱性けいれんにかかる子供が1割、そのうち再発するケースは3割と言われます。
上の子同様、このまま二度と発症しないと思っていたら、下の子は大違いでした
高熱のたびに、けいれんを発症…
1回目の発作から3か月後の冬。
保育園でインフルエンザが流行りはじめ、先生含めバタバタ倒れていく中、子供は1週間乗り切ったのですが、その週末のお昼寝から発熱…
休日診療の病院へ行って予想的中でインフルエンザA型確定。
その時Lamaの旦那さんは赴任後だったので、上の子を実家に頼んで退避させ、自宅に2人でいたところ人生2度目の熱性けいれん発症。
1回目は上の子の経験もあって自分で対処できたものの、今回は2度目かつダイアップ坐薬を使ったあとも5分くらいけいれん症状が続いたのでさすがにどうすべきか考えました。
日曜日の夜で普通の病院は開いていないので、自分で病院に連れていくつもりで、救急で小児科医のいる病院を県の医療相談窓口へ問い合わせてみたところ、2度目で発作時間も長いので、救急車を呼ぶようにと指示を受けました。
ちなみにネットでこんなのも見つけました。
#8000にかけると病院に連れていくべきかの相談もできるそうです。
もしもの時のために、携帯に登録しておくとよさそうですね!
ということで、下の子初、Lama2度目の救急車乗車。
でも、病院ではもう発作も治まっていて、インフルからくる高熱だと原因もはっきりしているので、1回目同様、ダイアップをまた夜中に使うように指示され終了。→このあとLamaもインフル感染 🙁
そしてインフルからようやく全快した2週間後、またしても仕事中に保育園から「お呼び出し」があり、かかりつけ医を受診。
インフルではなかったけど、高熱がありました。
その時は解熱剤を使っていたにもかかわらず、夜中に熱性けいれんを発症。
夜中じゅう、何度もけいれんなのかビクンビクンと体が動くことが起こり、その都度大泣きして起きるということを繰り返しました。
前回のけいれん発作から2週間でまたけいれんの症状が続いたので、かかりつけ医からすぐに紹介状を書いてもらい、その足で少し大きい病院を受診しに行きました。
熱は続いていたものの、血液検査の結果、全身状態はそこまで悪くないということで入院は回避しました。
とはいえ、けいれん発作が短期間で頻発しているので、てんかんなどの病気がないかどうか脳波の検査をしましょうということになりました。
熱性けいれんを発症してすぐには検査しても異常が検知できません、ということで、1か月ほど先の日程で予約を入れました。→このあとLamaも娘の風邪がうつり2度目のダウン 🙁
脳波検査の話
検査は眠っているときの脳波をとるので、直前にお昼寝させないでください!という注意書きをもらいました。
午後2時とかちょうどご飯の後眠くなる時間の予約でしたが、糸のような電極を頭に30本くらいつけて、暗い聴力検査の防音室のような所に入れられて、2歳前の子供がすぐに寝るはずもなく…
ようやく眠った状態から40分ほどで検査が終了しました。
1週間ほど後、検査の結果を聞きに行きました。
「実はちゃんと寝てくれてなかったようで…」という感じで完全なデータというわけではないものの、特に異常はなさそうですという結論でした。
そしてLamaも娘のインフル+カゼをことごとく拾ったあげく+検査で、年初に有休を使い果たすという大事件になりました(・_・;)
いつまで続く?
脳波検査の結果異常なしといわれたものの、さすがに高熱のたびにけいれんを起こすのは可哀そうだし、こちらもそれを見るのが忍びないので、以来38.5℃を超えたらすぐに解熱剤を使うようにしていました。
幸いその結果数年間熱性けいれんの発作が収まっていました。
もうすぐ下の娘は4歳になろうとしているところで、つい最近風邪をひきました。
娘は体重も体力もかなりある「骨太女子」です。
最後のけいれんから2年以上たって、かなり体力もついてきたのと、巷で言われている「解熱剤で無理やり熱を下げると自己免疫力が落ちる」みたいな話の影響もあって、もう大丈夫かなと様子を見ることにました。
が、
やっぱりだめでした
熱が出てしばらくすると熱性けいれんの発作が起こってしまいました。
さすがに反省。
ごめんね。
ちょうど日本に帰国するタイミングが近かったので、日本でかかりつけ医に改めて相談しました。
1.6歳までは起こると思っておくこと
2.「解熱剤を使うと自己免疫力が落ちる」というのは間違い
-熱が出ることで、風邪ウィルスが増殖しにくくなったりする効果があるものの、
熱だけで病気と闘っているわけではなく、他の免疫系も機能している
-解熱剤で病気が治ることもないが、解熱剤を飲んだから治るのが遅れることもない
-高熱でつらそうにしているときは解熱剤を使うこと
まとめ
ちょうど、Lamaの友人の子供も熱性けいれんを起こしたそうで、Lamaの体験を話したところ、とても安心したというフィードバックをもらったので、自分の体験をアップしてみました。
6歳までの子供の1割しか起こらない症状なので、なかなか話を聞ける人が周りにいないということで、熱性けいれんを起こしたお子さんに不安を抱えていらっしゃる方が少しでもこの体験談で気持ちが楽になることがあれば言いなと思って書いています。
ということで、経験談と先生から聞いた話を以下まとめてみました。
1.熱が38.5℃を超えると起こることがある
2.6か月~6歳の子供におこる
(6歳までは繰り返し起こる可能性がある)
3.原因不明
4.遺伝の要素がある
5.一生に一度しかならない子が7割で自然に治る
6.ダイアップ(痙攣止め)、解熱剤など薬の服用は医師の指示に従う
熱性けいれんになった我が子を初めて見た時の衝撃は凄まじいものがありますが、予後が悪いことはなく、大きくなると自然に治るものだそうなので、心配しすぎず、落ち着いて行動することが何よりだと、2人の娘たちの経験を通じて思います。
まずはLamaも日頃のカゼ予防に力を入れたいと思います!!
このブログがあなたのお役に立てれば嬉しいです(^^)