コーチング

子育てに必要な「共感力」を5つの要素で説明します

先日トライアルでママという体験を最高に楽しむチャンネルと銘打ってコーチ仲間のエリさんと一緒にstand fmというアプリ経由でラジオ番組っぽく15分ほどお話をしています。

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話したテーマは「共感」について。

子供に対する共感って簡単なようで難しい!

そもそも、子供は人生経験が少ないので、嬉しければ興奮して走り回ったり、悲しかったりすると泣くとか暴れるという行動でしか感情表現できない。

また、好ましい行動をしている時はいいのですが、そうでない時(友達をたたく等)にどうやって共感するか、色々な問題があります。

そんな時、ヒントになるのか、どのように育てられた子が成功して幸せな人生を送るかという研究の成果です。

子育ては古今東西人類共通の悩みでもありこの手の研究は非常に盛んです(笑)

アメリカの心理学者ジョン・ゴッドマン博士によると、次の5つの方法で親から接してもらっていた子供は将来成功する確率が高かったそうです。

その5つをご紹介します。

  • 子供の感情を認識する
  • 感情表現は絆を深める機会と捉える
  • 子供が抱いている感情を認める
  • 感情に名前をつける
  • 問題解決のサポートをする

感情を認識して、認める

まず、子供の感情を認識するということについて、これは子供を日々よく観察すること、と言い換えられるのかもしれません。

嬉しいんだね、悲しいんだね、という感じで、子供の感情を認識してあげるようにすると、理解されていると相手は感じられるはずです。

そして、感情を抱くことを肯定してあげてください。

ロボットではないので、人間は感情を持つ動物です。

泣いて暴れるなど、感情が爆発すると大変なんですよね💦わかります。

でも、笑ったりするのと同じように、泣いたり怒ったり、いろんな感情を見せてくれることを否定しないであげてください。

ご機嫌な時はいいけど、ネガティブな感情はダメ、このように感情を抑圧するような態度を取ると、次第に感情を表に出せなくなります

誰でもポジティブな感情だけ感じて生きていきたいものだとはおもいますが、感情は「感じる幅が広いか狭いか」なので、どちらかを強める、ということは難しいものだということが分かっています。

つまり、ネガティブ感情を抑えようとすると、感情そのものを感じにくくなってしまうという副作用があります。

感じにくくなっているということの意味するところは、ケガをして血が出ているのに痛みを感じられないような状態に似ています。

まず痛みを感じているサインを出してもらう、そしてすぐに手当てしてあげないと、取り返しのつかないことになってしまう可能性があるんです。

体の傷は血が出たり、動かせなくなったりするので、外から見てすぐ分かりますが、心の傷はそうした外から見える状態になりづらいため一人で抱えてしまうことになります。

だから、感情を抑圧してしまうことはとても深刻なんです。

嬉しい、楽しい、悲しい、怒りなど、感情を素直に表現できているということがとても大切だということをまず理解しておきましょう。

この点については以前こちらの記事に書いたのでよかったら参考にしてくださいね。

https://rani-coach.com/gage/

そもそも感情を表現してくれた、ということは、絆を深めるチャンスなんです!

放置したりせず、何が起こっているのかということを聞いてみてください。

小さい子供は泣けばすぐ誰かが来てくれたりするかもしれませんが、もしかしたら思春期くらいのお子さんは本当は何とかしてほしいのに、つい「うるさい!」とか差し伸べられた手を振り払おうとするかもしれません。

何らかの感情表現があった場合は、そこに本人の大切にしている価値観が刺激されたという意味なので、それは一体何なんだろうということに注意を向けてみると、子供との関係が改善する可能性があります。

きれいごとだけでなく、嫉妬や憎悪など、時に自分でもゾッとするような感情を抱いてしまっていることもあるかもしれません。

そんな時でもその感情を隠すのではなく、優しく自分の心の中に招き入れてあげなさいということを瞑想界の大先生が話していました。

そして、上述の通り、子供はまだ語彙力が足りないので、感情を言葉にすることが難しい場合があります。

泣いている場合、怒っている、悔しい、悲しい、うらやましいなど抱いている感情はその時々で違うはずです。

理由を聞いて、「ああ、悔しいって感じているんだね」と親が名前を教えてあげましょう。

「悔しい」ってこんな気持ちなんだということが、子供の頭に感情と共にインプットされて、自分の感情が扱いやすくなります。

感情に名前をつける

言葉がまだたくさん理解できないもっと小さい子供に対しても、「おこりんぼさんはどこにいるの?」と感情を擬人化するとうまくいく場合があります。

私はこのやり方をよく使っていましたが、

「どのあたりにいるの?」

「どんな感じ?」

「どのくらい大きいの?」

「なんか言ってる?」のように、感情を擬人化したやり取りをしていくと、子供もだんだん冷静になってきます。

うまく感情と自分自身を切り離していくことができるのでおすすめです。

最後は、「おこりんぼさんいなくなったー!」とまた元気に遊んでくれますよ(^^)

子供だけではなく、大人もモヤモヤや憤り、いろんな感情が入り交じって整理できない場合もありますよね。

大人の場合もその感情に「○○」と擬人化して名前をつけてあげると、同じように自分と感情を同一化せずに引いてみられるようになるので、おすすめです。

自分の感情もチェック

ちなみにこの5つの方法を実践するためにはまず親自身が自分の感情を認識している必要があるそうですよ。

相手のことを知り尽くすのは不可能です。

また、この人はこういうタイプだからこう、とパターン化してもうまくいくとは限りません。

「『自分にあって人にはないと思える試練、苦難、思いを私はどれだけ理解しているだろうか』自問してみなさい。自分が属するグループに何ができるかを考え、それをもとに他者を理解するんだ」と先生に教えられたと米スタンフォード大学ハートフルネス・ラボ創設者で心理学者のスティーブン・マーフィ重松教授が著書に書いています。

他人の経験を自分で完全に再現することが難しい以上、自分が経験してきたことを十分理解することで、他者への理解や真の思いやり・共感に至ることができるというヒントかもしれません。

ややもすると大人は感情を隠すのが上手なので、意識的に自分の感情も認めてあげてくださいね。

なお、ラジオではそれぞれに具体的な事例や声かけの仕方もお伝えしているのでご興味ある方はぜひこちら聞いてみてください!

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