コーチングをさせていただく中でお仕事をテーマにされる方が多くいらっしゃるのをきっかけに、キャリアコンサルタントの勉強をしたのですが、その中でとても興味深い調査結果があったので紹介させてください。
クランボルツというアメリカの心理学者がまとめたもので、成功しているビジネスパーソンのキャリアの8割が本人が予想しなかった偶然の出来事によって形成されている!というものです。
この調査をきっかけに、クラインボルツは計画的偶発性理論というキャリア理論構築につなげます。
あなたも身に覚えがありませんか?
まさに今働いている会社も色々なご縁があってその場にいるのではないでしょうか?
私も予期せずコロナの影響でコーチに転身して、こうしてメルマガやブログで発信しています(^^)
たまたま行った場所、たまたま会った人、たまたま遭遇した出来事がその後のキャリアに大きな影響を与えるというのはとても興味深いですよね。
もちろんいつか偶然がくるのを口を開けて待っていれば良いということではなく、その偶然をチャンスに変えられるようにアンテナを立てたり、行動を起こすことが必要です。
なお、こうしたキャリアに対する柔軟な姿勢をとしての行動指針5つも明らかになっています。
<計画的偶発性をもたらす行動特性>
- 好奇心(Curiosity) :新しいものに興味を持つ
- 持続性(Persistence):途中であきらめない
- 楽観性(Optimism):ポジティブに!
- 柔軟性(Flexibility):こだわりを持ちすぎない
- 冒険心(Risk Taking):失敗を恐れない
志を決めて一直線に突っ走るというのは、VUCAの時代と呼ばれる現代においては、むしろリスクが高い行動なのかもしれませんね。
コロナのように全員に大きなインパクトをもたらす変化は分かりやすいですが、それぞれの人に訪れる小さなきっかけはもしかしたら見落としやすいかもしれません。
そして、その時はそうだと分からなくても、後から分かることがあるかもしれませんよね。
スティーブ・ジョブスがアップルコンピュータ―を興して美しいフォントを作る目的を持って大学で筆記体(カリグラフィー)のクラスを取っていたわけではないように、たまたま偶然やっていたことが実を結ぶということはあなたもこれまでの人生で経験したことがあるのではないでしょうか?
化学反応はいつどこで起こるかわかりません。
未来に向けた準備を傍らで続けつつ、どんなきっかけに対してもオープンに自分の運命の振れ幅を受け入れる柔軟な姿勢がチャンスをつかむ可能性を高められます。
人間はDNAレベルでは変化を嫌うのでいつも同じ環境、同じ価値観の仲間、同じような日常は心地よいものです。
変化の大きい時代に生きる私たちは不安も大きいところですが、この大きな波に今みんなが乗っていると考えれば少し楽になりますよね。
明日はいつもと違う行動を一つとってみませんか?
何か新しい発見があるかも(^^)