先日、元国語教師の方が主催する『古事記』を読み解くワークショップに参加しました。
古事記は神話部分と推古天皇までの天皇の御代を記した日本最古の歴史書だという事実しか学校では教わらないので、中身はほとんど知らない人が多いのではないでしょうか?
初回は、天地開闢(かいびゃく)と国生みのところまでの読み解きだったのですが、先生から古事記はただの歴史書ではなく、人間はどう生きたら幸せになるのか、逆にどう生きたら不幸になるのか、という古代の日本人の叡智がつまっている物語だという紹介がありました。
実際原文で読んだ感想として私が感じたのは、古事記は日本に根付いた智慧としてのストレングス®とエンゲージメントが盛り込まれているストーリだということ!
この発見をぜひ共有させてください。
※本ページで紹介しているストレングスファインダー®やクリフトンストレングス®及び34の各資質名はGallup, Inc.の登録商標です。
民族の智慧としてのストレングス®とエンゲージメント
私は神社に行っても何の神様が祭られているかちんぷんかんぷん。
日本の神話もうろ覚えでしたが、改めてというか初めてまともに原文で読んでみると日本の神様はなんて人間らしいんだろう!と愛おしく感じました。
神様のはずなのに皆で話し合って決めるとか、分からないことは別の神様に聞いてみるとか、うっかり失敗しちゃったりとか、ツッコミどころが多くて西洋の全知全能の神様像とはほど遠すぎ(笑)
八百万の神といいますが、自分には足りない部分があるので他の神様に補ってほしいと頼んだりする神様もいて、神というよりもはや普通の人です(笑)
そんな一人一人違う強みを持つ神様同士でポジティブな言葉のフィードバックが交わされたり、自分の弱さを素直に認めたり、失敗や凸凹を許容するというおおらかなストーリー展開で、まさに日本にある多様性に寛容な文化を象徴する物語ですよね。
1300年前の歴史書の中に、神様がチームでそれぞれ自分らしい強みを発揮して日本の国土を生むという成果をあげたことがあることが理解できて、まさにストレングス®とエンゲージメントの考え方が日本に親和性が高い!と確信しました(笑)
言霊(イメージ)に意識を向ける
今回もう一つ興味深かったのは、古文と現代の言葉のつながりや言葉の成り立ちのこと。
これを知ると言葉を大切に使おうという気持ちにもなりました。
まさに『言霊』という言葉が象徴する通り、言葉はイメージを脳に想起させます。
これはイメージトレーニングと同じ原理なのですが、脳は現実とイメージの区別がつかないので、ネガティブなイメージばかりの脳内では、自分を傷つけたり自信を無くしてしまう力が無意識のうちに働いてしまいます。
https://rani-coach.com/powerof_imaginations/
さらに、言語化される言葉だけでなく、自分で自分に何を話しているかにぜひ意識的に目を向けてみてください。
なぜかというと人間の脳は無意識でほとんどのことを処理しているから。
人は1日になんと35,000回判断を行っているそうです!
99%以上は無意識の中で行われていますが、その無意識の中で自分で自分に呪いをかけるような「どうせ」とか「私には無理」という言葉を使っていると、意識しなくても、その通りになってしまいます。
イメージの力を侮るなかれ!
もちろん無意識を全てチェックすることは難しいですが、たまに、自分の心の中で自分が心の中で話している内容に目を向けてみてください。
自分を肯定できる言葉に変える練習は、ご自身ではあまり変化を感じにくいかもしれませんが、周りの人からはずいぶん変わったね!と感じられるはずです。
今日の質問
好きな神話や昔話ありますか?
そのお話のどんなところに心惹かれますか?