コーチング

正解の反対は本当に不正解?正解がない世界で起こっている矛盾

最近のトレンドなのか、私のアンテナのはり方なのか定かではありませんが、「こうすればできる!」というようなノウハウ本が以前に比べてかなり増えた気がします。

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特に対子供のノウハウ本のなんと多様なことか!

勉強一般にとどまらず教科別で算数が、国語が、理科ができる子になるというのはもちろん、整理整頓や、自信の持ち方、友達の作り方、時間管理術に野菜が食べられるようになる等、お悩みのラインナップも多種多様。

さらに幼児、小学生など年齢別、男女別なんかで網羅されていたりもして、世の中気が遠くなるほどのノウハウが存在していることだけは分かります。

それだけみんな困っていて、参考になるものを手にしたいというまじめさの表れだと思うのですが、一方で自分や目の前の相手にたまたま選んだその一冊が、どれほど当てはまるのだろうか?と感じてしまいました。

正解のない時代と言われる真っ只中を生きている私たちが手にしている本が「正解」を求めるノウハウ本の数々という矛盾について考えてみました。

マニュアルはほとんどの場合当てはまらない

例えば子供と暮らしていると思いもよらないハプニングだらけです。

飲み物をこぼす、ケンカが始まる、モノを壊す…と毎日事件が起こるのですが、例えばマニュアル本に書かれているような「上手な叱り方」どのくらいできていますか?

「相手の目を見て、共感して、 そしてアサーティブに○○」って…やってられるかーい!!!(叫)ってことになるのが普通だと思います。

後からマニュアルにある○○すべきだった、と自己嫌悪に陥るくらいだったら、すぐにそんな本は捨てましょう!

マニュアルやノウハウは同じ状況が再現されたところで活きてくる手法です。

マクドナルドで決まったメニューで注文取るならマニュアル+スマイルが最強です。

でも相手もシチュエーションもどんどん変化していく場合はマニュアルは上手くいかないどころか、逆に足かせになることすらあります。

イチローの打率に学ぶ正解のあり方とは

あのイチロー選手も選手生活の中で出した最高打率は3.87。

スタジアムも、天気も、その日のピッチャーや自分のコンディションもその日、その打席に立って球が来るまで分からないなかでプロとして結果を出す必要があるのです。

過酷ですよね。

プロとしての仕事でも10割どころか半分の結果を出すことすら困難なのに、私たちの人生がそんなにうまくいくはずない!(笑)と開き直ることはとても大切だと思うのです。

私たちは日常生活のなかで「間違ってはいけない」という刷り込みが思いのほか強いのかもしれません。

自分、ましてや子供やパートナーに打率10割を期待するのではなく、今回は上手くいった!とその一瞬を共に喜んだり、少しでも前よりうまくできたことに価値を感じるのが大切じゃないかなと感じました。

マニュアルではなく今この瞬間の進歩に目を向けてみると目の前の景色が少し変わってくるかもしれません。

「正解」の反対は不正解ではなく、違うやり方とか、成長プロセス、挑戦という言葉に置き換えてみると、相手にかける言葉が変わってきそうですね。

そして多分正解も、マニュアル通りのよい子、いい旦那、素敵な夫婦、ではなく、自分たちが心地よい信頼関係にあるか、という根っこだけがつながっていればよいのではないかと思うのです。

そのための、自分たちらしい正解についてコーチングで考えてみるのも面白いかもしれませんね!

今日の質問

マニュアル通りでうまくいったことうまくいかなかったことありますか?

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