コーチング

「聴す」の読み方は?コーチングにも通じる深い意味とは

「聴す」と書いてなんと読むか、ご存知ですか?

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この読み方と意味についての他に、人間関係改善にも通じる姿勢もあわせてご紹介します。

「聴す」の読み方

聴覚・聴力など訓読では「ちょう」ですが、音読では普段「聴く」という以外の送り仮名はなかなか出会わないので、難しいですよね。

実はこれ、「ゆるす」と読むそうです。

「聴す」というのは読み方通り、あるがままのその人の存在を認める、受け入れるという意味をもっていて、なんと平安時代からある言葉だそうです!

ちなみに「聴色(ゆるしいろ)」という色もあるそうですよ!

聴色(ゆるしいろ)とは?:伝統色のいろは
(出典:伝統色のいろは

こんなとても可愛らしいピンク色!

平安時代、高価な染料を使った濃い色は皇族など特別な身分の人にしか着用を許されていなかったそうですが、同じ染料を色を薄くしたことで誰にでも着用を許されたという由来から「ゆるしいろ」と呼ばれるこの色になったそうです。

今でも着物の反物や帯には使われているようなので、もしかしたら和装をする方には馴染みがあるのかもしれませんね。

傾聴の力

「聞く」≠「聴く」

耳を「傾」けて「聴」くと書く「傾聴」はコーチングでもよく出てくるキーワード。

「傾聴」となるとちょっと丁寧に聴こうかな、という感じになりますよね。

傾聴とは、耳に入ってきた音を認識するだけではなく、心から、相手のことを理解したいと真摯に耳を傾けること

さらに私は、よく使う「聞く」は物理的に音を認識するということに対して、「聴く」というのは相手の発する言葉だけでなく五感を通じてメッセージを受け取ることだと定義しています。

ボディランゲージや声のトーン、その人の雰囲気などまでアンテナを張って聴くことに加えて、その人が話していることの裏にある背景や価値観などの言葉になっていない情報にまで気づけるように相手に集中するというのが「聴く」姿勢ということです。

「セミの声が聞こえる」のと同列で相手の言葉を聞いても、言葉以上の会話は生まれないのですが、「聴く」という姿勢で時間をかけて対話していくと、話の内容が深まり、関係性まで変わります。

もしかしたらそんな経験をあなたももっていらっしゃるのではないでしょうか?

話を聴くだけでも人間関係は変わる

「聴く」を意識して人の話に真剣に耳を傾けると、ものすごく疲れることに気づきます。

案外エネルギーがいるんだという気づきの裏返しは普段自分はいかに聴いていないかということ。

普段のコミュニケーションは、相手が話している間に次言おうとすることを考えたり、そもそも次の予定のことが気になってしまったり、何なら話している途中に「私はこう思う」と遮って話始めたりと、信号として言葉を受け取っているだけのコミュニケーションになりがちなんです。

実はコーチングのクライアントさんからよく言われるのは「話せてすっきりした」というコメント。

コーチの私が有益な情報を提供したわけでも、クライアントさんの状況がセッション中に良くなったわけでもないのに、気分が変わったり、前向きになれたということがよくあります。

人間の脳は省エネ状態がデフォルトなので、誰かの話も自分の知りたい情報だけ拾い、自分の考え方のパターンに当てはめた解釈で理解しています。

だからこそ相手の話を丁寧に扱うコミュニケーションを5分でもできると、自分のことを分かろうとしてくれている姿勢が相手にも必ず伝わります。

こんなちょっとした信頼関係の積み重ねが周囲の人間関係をポジティブなものに変えるための大切な一歩になるんですよ!

友達や家族の会話、特に子供の話など結構右から左に聞き流してしまいがちですが、一日数分でもしっかり耳を傾けて聴きたいですね。

今日の質問

傾聴の姿勢で対話したい相手は誰ですか?

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